マーク金井の試打インプレッション

ダンロップ スリクソン Z565 アイアン

2017/08/22 05:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブシャフトは、軽量スチールの「日本シャフト N.S.PRO 980GH DST」(ダンロップオリジナル)。硬さはSフレックス。ワッグルすると、手元がしっかりしており、中間がクッと小さめにしなる。

まずは9番から打ってみた。「ビシッ」というアイアンらしい厚い手応えとともに、ボールは高く飛び出した。弾道は高く、スピンもしっかり効いている。ソール幅が広く、バウンス角も強いのだが、抜けがすこぶるいい。

次に7番を打ってみると、こちらも手応えが厚くソールの抜けがいい。メーカーの意図通り、ミスの許容範囲もそれなりに広く、打点が多少ブレても距離が安定している。

弾道計測してみると、打ち出し角が18.5~19.5度で、スピン量は5600~6300回転。スピンがしっかり入って、グリーンに止まる球が打ちやすい。

続いて5番を打ってみると、ロフト角(24度)よりもボールが上がりやすい。深低重心の効果で、イメージ通りのキャリーが出やすい。重心が深いので、ミスの許容範囲は見た目よりも大きく感じる。

印象に残ったのが操作性の高さだ。ヘッドはやや大きめだが、重心距離はそれほど長くない。インサイドからヘッドを入れるとドロー、ややアウトサイドからカットに入れると、イメージ通りのフェードが打てる。ポケットキャビティ構造であるが、ヘッドの操作性の高さを感じる。

ミスにも適度に強く、ボールが上がりやすい。前作に比べると操作性がアップし、弾道が打ち分けやすくなっている。やさしさと操作性の両立を求める中・上級者にとって、大いに期待に応えてくれるアイアンだ。

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ダンロップ
ツアープロの意見を取り入れソールが進化
発売日:2016/09/10 参考価格: 110,160円