スピンが効いた高弾道が打てる「フォーティーン TC-920 フォージド アイアン」
2019/07/02 05:00
構えてみると?
今回試打するのは、フォーティーンのプロアスリート向け「TC-920 フォージド アイアン」だ。同社のアイアンのモデル名には数字が入っているが、この数字が大きいほどヘッドが小ぶりで、操作性を重視したモデルとなっている。
ヘッドはモデル名が示す通り軟鉄鍛造。形状はキャビティバックだが、マッスルバックと同じく単一素材で一体構造になっている。
小ぶりなヘッドであるが、従来モデルに比べると重心距離が少し長い。大型ヘッドのドライバーとの相性を考慮し、5番アイアンの重心距離は37.8ミリ。
バックフェースは凹んだキャビティ構造になっているが、番手毎にこの凹みの度合いが異なっている。その度合いによってロング、ミドルアイアンは重心を深く、ショートアイアンは浅めに設定している。その結果、ロング、ミドルアイアンはボールが上がりやすく、ショートアイアンは操作性を高めているのだ。
顔つきはオーソドックスでストレートネック。トップライン側の丸みをやや強めにして、ボールを包み込むようにイメージをさせたい意図が窺える。
またショートアイアンは、ミドルアイアンよりもヘッドが小ぶりだ。そうすることで操作性を高め、かつラフからの抜けの良さを実現している。
ソールはやや狭めでフラット。ソールを平らにすることで、地面とコンタクトした時の安定感を狙っているのだろう。
ユニークなのがメッキの仕上げだ。フェース面側はつや消しのサテンメッキで構えやすく仕上げ、バックフェース側はピカピカ光るミラー仕上げにすることで、機能美と存在感を醸し出している。
プロや上級者が好む小ぶりなヘッド形状でありながらも、あえて重心距離を少し長くした「TC-920 フォージド アイアン」。打感や飛距離性能はどうなのか?操作性は高いのか?じっくりテストしてみたい。