金谷多一郎のクラブ一刀両断

「飛距離特化の超ストレート系」プロギア RS-F 2017 ドライバー

2017/07/15 05:00
金谷多一郎プロの評価点総合評価4.2
飛距離 直進性 コスト感 打感 やさしさ
5 5 4 5 4
つかまり 弾道高さ 構え易さ 操作性 デザイン
3 3 4 4 5

今回は、「プロギア RS-F 2017 ドライバー」を試打してみたいと思います。

まず、ヘッドの構造ですが、クラウン前方に傾斜をつけた「Wクラウン構造」によって、ヘッドのたわみでフェースの反発力を高め、高初速と広いスイートエリアを実現しているということです。

ソール側を見ると、兄弟モデルの「RS 2017 ドライバー」とは、ウエイトの位置が違います。ソール後方のウエイトは同じ位置にありますが、「RS 2017」ではヒール側にあったウエイトが、「RS-F 2017」ではトウ寄りに付いています。これによって重心距離が長くなり、叩いても左に行きにくいため、パワーフェードが打ちやすくなっています。ネック部分の調整機能を使えば、ロフトを1度立てることもでき、2つのウエイトの入れ替えとあわせて、弾道を調整することが可能です。

フェース角がマイナス3.5度ということで、自然にソールして構えると、フェースがかなり右を向き、ロフト角も大きくなってしまいます。ソールを浮かせ、フェースをスクエアに合わせて構えましょう。56度という、フラットなライ角も特徴的ですね。自分がイメージしたスイングプレーンどおりに、スクエアにクラブが動いてくれる感じがします。

打ってみると、絶対に左に行かないですね。スピンはかなり少なめです。横風の中、押し出すようなボールで無機質的にビューンと飛んでいきます。インパクトでは、ボールがフェース面でつぶれているのを感じられますが、つかまりすぎることなく、クラブ構造どおりの強いフェードボールが打てました。

低スピンの中弾道パワーフェードが打ちやすい、「飛ばしに特化した超ストレート系ドライバー」だということが、はっきり分かりました。

プロギア
もっとギリギリ! フェードで最大飛距離を狙う
発売日:2017/06/09 参考価格: 86,400円