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米ツアー2勝目を呼んだ、松山英樹好みの飛び系FW

2016/02/12 09:00
3番ウッドのロフト角は15度と大きめ。球の上がりやすさと浅重心による直進性を両立

米国男子ツアー「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」の最終日、松山英樹は通算14アンダーで並んだリッキー・ファウラーとの4ホールに及ぶプレーオフを制し、米ツアー2勝目を挙げた。

松山のクラブセッティングを見ると、とても興味深い。ドライバーやアイアンはなかなか変えないことで知られ、2008年に発売されたダンロップ スリクソン ZR-30 ドライバーを長く愛用し、ダンロップ スリクソン Z945 アイアンもとても気に入っていたという。一方で、ドライバーとアイアンの中間に位置するクラブは頻繁に変えている。2015年に日本に帰国した時はテストを重ねた結果、本間ゴルフ TW727 ユーティリティを実戦投入した。

だが、最も変えることが多いのはフェアウェイウッド(FW)、とりわけスプーン(3番ウッド)である。2015年だけでも、ピン G30 フェアウェイウッド、ピン G25 フェアウェイウッド、テーラーメイド エアロバーナー フェアウェイウッドをキャディバッグに入れた。そして、今回優勝を決めたプレーオフ4ホール目の17番ホール。ティショットに使ったのは、テーラーメイド ロケットボールズ ステージ2 フェアウェイウッドだった。

ロケットボールズ ステージ2 フェアウェイウッドは、初代ロケットボールズ フェアウェイウッドから “低・浅重心設計” の開発コンセプトを継承。ティショットで使用しても、低スピン弾道で十分な飛距離が出せるフェアウェイウッドとして一世を風靡した。ロフト角も15度と十分にあるため、フェアウェイからボールを上げやすいことも人気の理由の1つだ。松山が使用した歴代のスプーンを見ると、低重心設計である点では共通しており、彼の好みがうかがい知れる。ちなみに、スプーンの装着シャフトはグラファイトデザイン ツアーAD DI 9(ツアーモデル)で統一されている。

中古市場では思いのほか安値で流通しているが、松山の優勝によって、再び注目を集めることは間違いない。ロケットボールズ ステージ2 フェアウェイウッドの第二次ブームが到来するかもしれない。そうなると中古ショップの値段も敏感に反応するので、迷っているなら、早めに購入をおすすめしたい。