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“松山キラー”トーマスのドライバー、アマチュアでも使える?

2017/08/25 05:00
「917」シリーズは「D2」、「D3」ともにオープンフェースなので、スライスする人は注意しよう

「全米プロゴルフ選手権」は、ジャスティン・トーマスがメジャー初優勝を遂げた。今回もそうだったが、日本期待の松山英樹と優勝を争うことが多い選手。トーマスの魅力といえば、何といってもその飛距離だろう。ドライバーの平均飛距離は310.5yd(PGAツアー5位)で、松山の304.8yd(同21位、いずれも8/21時点)を大きく上回る。

トーマスは今シーズンの途中、エースだった「タイトリスト917 D3 ドライバー」から「917 D2 ドライバー」に変更した。タイトリストはアスリートゴルファーに人気が高いブランドのためか、「アスリート向け=難しい」という印象を持っている人が少なくない。使ってみると、ボールがつかまりやすいとは言わないまでも、印象よりは意外と扱いやすいクラブだ。

とくに「917 D2 ドライバー」は、ヘッド体積が460ccと「D3」よりもひと回り大きく安心感があり、ヘッドの挙動もニュートラルで扱いやすい。一方「D3」の体積は440ccと少し小ぶりで、若干ミスヒットには弱いもののコントロール性能が高く、低スピン弾道が打ちやすい。

タイトリストのドライバーは「910」「913」「915」と、歴代ヒット商品が続き、最新の「917」シリーズも、安定して飛距離を出せる魅力的なドライバーだ。販売は少々苦戦しているようで、中古ショップにも意外と在庫がある。

クラブ計測をしてみると、ヘッドの重さが少々気になる。「915」シリーズは200g前後だったが、「917」は「D2」「D3」ともに、204g前後と重くなっている。プロやハードヒッターは問題ないと思うが、セミアスリートくらいだと、振りづらさを感じる人もいるのではないだろうか。

917シリーズは「シュアフィットCG」と呼ばれる弾道調整システムで、ウエイトを入れ替えてヘッドの重心位置を自在に変えられる。純正の12gのウエイトを別売りの軽いもの(8g、10gなど)に交換することが可能なので、ヘッド重量を落とすと、かなり扱いやすくなるだろう。

トーマスと同じドライバーを使ってみたいが、少しハードスペックに感じるという場合は、ぜひ試してみてほしい。