クラブ試打 三者三様

NEW egg 5500を西川みさとが試打「適度な打感と弾道」

2020/02/11 05:00

プロギア「NEW egg 5500 ドライバー」を評価

斬新な発想で飛距離を追求し続ける、プロギアeggシリーズの新作「NEW egg 5500 ドライバー(以下5500)」をピックアップ。37度という驚きの重心角(一般的な重心角の平均23度)により、つかまり感を強調しつつ、慣性モーメントもシリーズ最大級で、飛んで曲がらない弾道を実現してくれる。そんな「5500」を兄弟モデル「NEW egg 5500 ドライバー impact(以下impact)」と比べながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「つかまりすぎない、ちょうど良さ」

―率直な印象は?
「ボールのつかまりは良かったです。スライスするミスは出にくいヘッドなので、適度なドローボールで打って行ける性能だと思いました。ちょうど良い“つかまり感”でした」

―打感は?
「当たった時の感触が思ったより、やわらかかったです。もう少しカチーンと硬い打感なのかなと思っていたのですが、適度なやわらかさがあって、ボールの高さも適度に出てくれました。見た目以上にシンプルなクラブといった印象を受けました」

eggのこれまでのイメージより、少しおとなしめな印象…?

―「impact」と比べてどう?
「打感の違いはあまり感じませんでしたし、ボールの“つかまり感”も違いはなかったです。しかし、飛距離は『5500』のほうが飛んでいました

左が「5500」、右が「impact」。どちらも体積460cc

―「impact」は短尺なのですが…?
「打ち比べてみると、それほど違いは感じられなかったですが、方向性は確かに出しやすかったので、扱いやすいという点は感じることができました。ただ、結果的に飛距離は落ちましたので、飛距離重視の方は『5500』のほうが適していると思います」

飛距離性能の高さを実感している様子の西川

―どのような人向き?
「『5500』も『impact』も、すごくつかまりが良かったので、つかまらないという悩みをもっているスライサー向けだと思います。ヘッドが勝手に走ってくれる感じがありましたので、非力な女性ゴルファーも向いているのではないでしょうか」

全項目4点台の高評価【総合評価4.1点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:eggオリジナル/硬さR・M-37
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

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