本間XP-1を筒康博が試打「ドロー製造機」
本間ゴルフ「ツアーワールド XP-1 ドライバー」の評価は!?
本間ゴルフのツアーモデル「ツアーワールド(TW)」シリーズから登場した、“高ミート率”を実現するモデル「ツアーワールド XP-1 ドライバー」をピックアップ。45.25インチという短めのシャフトとのマッチングにより、圧倒的なミート率をもたらすという。同シリーズ「TW747 460 ドライバー (以下747)」と比べながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?
「【構えやすさ】は満点評価」
―率直な印象は?
「サイズ感が大きくてボールをヒットしやすそう、ちゃんとターゲットに対して真っすぐ向けられるという点で、何も考えずにアドレスできる据わりの良さを感じました。丁寧に研究しつくされた形状を提案する、さすが本間ゴルフだなと思いました。ということで、【構えやすさ】の評価は5点満点でした」
―打ってみた印象は?
「どのようなスイングをしても、ちゃんとドロー弾道が出る。シャフトの動きやヘッドの返り具合、重心位置のバランスを考えると、ものすごく計算されたマッチングになっていると思いました。名づけて“オートマティック・ドロー製造機”だなと…(笑)」
―対抗馬はどのモデル?
「ブリヂストン『ツアーB JGR ドライバー』だと思っています。大々的にはあまり対比されるようなモデル同士ではないのですが、実は隠れ対抗馬ではないかと…。購入を考えている人は、絶対に一度は『JGR』と打ち比べてみたほうが良いと思います」
―共通点は?
「両モデルともシャフトの軸周り慣性モーメントが少なく、フェースを開いて閉じるスイングをする人にとっては、気持ちが良いと感じられます。HSも上がって、結果として飛ぶ。しかも『JGR』にはないカチャカチャ機能まで付いている。買ってからでもいろいろ調整できる点では、損をしないモデルだといえますね」
―「747」と比べてどう?
「『747』はTWシリーズらしく、前作の『TW737』を踏襲しながら、寛容性を大きくしたモデルといえます。昨今の深重心で高慣性モーメントなクラブと比べて、アスリート寄りな分類に属すると思いました。それに比べて、『XP-1』はイマドキの主流派に属しているといえます」
―どのような人向き?
「ドローボールを打ちたい人には、試打してもらいたいです。ボールをつかまえられないスライサーの方でも、HSが遅い方でも、ドロー弾道を打ちやすいモデルに仕上がっていると思います」
構えやすさ満点! 【総合評価4.2点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】5.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:VIZARD 43/硬さS
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ
■ 筒 康博 プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
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