クラブ試打 三者三様

RMX 220 アイアンを万振りマンが試打「見た目から違いが明確」

2020/03/21 05:00

ヤマハ「RMX 220 アイアン」の評価は!?

ヤマハから発売された2020年モデルRMXシリーズの中で、飛びとやさしさに特化した「RMX 220 アイアン(以下220)」をピックアップ。前作よりソールとフェースをより薄肉化することで、反発力をアップさせた「220」。同シリーズ「RMX 120 アイアン(以下120)」「RMX 020 アイアン(以下020)」と比較しながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「なぜかミスショットばかり…」

―率直な印象は?
「やさしさを前面に押し出して、寛容性の高さをウリにしたモデルだと思います。ただ、僕の場合は、なぜかミスショットが多くなってしまいました…」

―そこまでやさしくない?
「いいえ、決して難しいアイアンではありません。僕の場合はスチールシャフトのみで試打していたので、カーボンシャフトにした場合は、また違う結果になっていたかなと思います。予想以上にクラブ自体の重量がズッシリ感じられたので、カーボンのほうがその重さを軽減できて、スチールよりヘッドを走らせて打つことができるのかなーと…(汗)」

トップ気味のミスを連発していた万振りマン

―飛び系ではない?
「そうですね。構えた感じでは飛び系の雰囲気がしたのですが、試打をしてみた印象では、どちらかというと打感を重視したモデルだと感じました。スピン量もそこそこ入ってくれますし、高さを楽に出していける。やさしさ重視のアイアンだといえます」

―「120」「220」と比べてどう?
「『220』は初心者、『120』はやや上昇志向のある人、『020』は完全にアスリートゴルファー向け。3モデルで対象のターゲット層を、はっきり区切られるように思いました。その違いは見た目からも明確で、『220』はグースが入っていて、『120』はそれが少し緩和され、『020』はほぼストレート。構えた感じでは『220』が一番据わりが良く、ソールが地面を滑ってくれそうなイメージが湧いて、打つ前からやさしさが伝わってきました」

左から「220」「120」「020」。フェースの見え方、ネックの長さなど違いは明確

―打感の違いは?
「『220』はやや硬め、『120』は中間、『020』は完全に軟らかい、と打感もはっきり違いがあります。その点で『220』は、フェース面の硬さというより、埋め込まれているタングステン(重めの金属素材)のおかげで、インパクト時に分厚さを感じさせる構造に仕上げてあるのだと思います。打った瞬間、ズシッとボールにヘッドの重さが乗っていく感触が、しっかり手に伝わりました」

「見た目も打感もはっきり違う3本」と万振りマン

―どのような人向き?
「『RMX』シリーズ3兄弟でそれぞれ明確な違いが見られたので、ユーザーのレベル感や目的意識の違いで、非常に選びやすくなっているモデルだと感じました。見た目の“顔”の違いを吟味して、スピン量の違いで弾道の高さを比較し、自分の理想の高さがマッチしていれば、購入を検討してよいかと思います」

寛容性と操作性が3.5点… 【総合評価3.9点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:29度(7I)
・使用シャフト:NSプロ RMX 95/硬さS
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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ヤマハ
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