クラブ試打 三者三様

本間TR20を万振りマンが試打「もっと個性が欲しい」

2020/06/06 05:00

本間ゴルフ「ツアーワールド TR20 460 ドライバー」の評価は!?

本間ゴルフのツアーモデル「TW ツアーワールド」から、日米共同開発された「TR20」シリーズ。ヘッド素材のカーボン占有率を60%にまで上げ、反発力を爆発させて高初速を生み出すというモデルだ。今回は「460」をヘッド体積の小さい「440」と比べながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「腕のローテーションを入れにくい…」

―率直な印象は?
「『440』と比べてヘッドサイズが大きいので、フェースの開閉があまりできないと言いますか、腕のローテーションが入りにくい印象がありました」

ヘッドのサイズ感はそれほど大きく見えないものの…

―ローテーションが入りにくい…?
「どちらかというと自分のスイングは、インパクトの瞬間フェースが開いて入ってくるタイプなので、インパクト以降でその開いたフェースを戻す動作が必要だと思っています。この『460』では、その戻す動作を起こしにくく、右へ押し出してしまうことがありました。その点『440』のほうが、ヘッドが小さい分フェースが戻りやすいため、つかまりが良かったと思います」

460と440を上から見比べる万振りマン

―『440』との違いはそこ?
「はい。『440』は開閉するクラブ、『460』は開閉してはいけないクラブだと言えます。『460』はスイング中、常にフェースをボールへ向けたまま、上げ下げしたほうが結果が出るクラブといえそうです」

スパイン固定でロフト角とライ角が調整できる機能付き

―飛距離性能は?
「どちらも一般的な重さ(総重量『440』308.5g、『460』307.5g)なのですが、『440』のほうがヘッドが振り抜けたという実感がありました。また『460』もフェースを戻せて振り抜くことができれば、思う存分パワーをそのまま弾道で表現できるという感覚はありました。両モデルとも、HSの数値以上に速く走っている印象。どちらも飛距離性能は高いと思います」

ソールとクラウンで違うカーボン素材を使用した構成

―打感の印象は?
やや物足りなさが残る印象でした。もっと弾きが良くても面白いし、もっと食いついても面白いと思います。正直どっちつかずというのが、私の意見です。他社モデルと比べて、もっと個性があっても良かったと思います。『440』で300ydを超える弾道もありましたが、全体的にコレという性能を感じることができませんでした…」

つかまりきらないものの右へ強い弾道が目立った

―どのような人向き?
「私のスイングとは真逆の、フェースの開閉を必要としない人に向いていると思います。カラーリングやツアーモデルという印象で、勝手に自らつかまえて打たないといけない、という先入観があると思いますが、『460』はサイズも大きめなので、その必要はありません。開閉をせず、そのまま真っすぐ引いて真っすぐ出して打つタイプの人に合うモデルではないかと思います」

3.5点が並ぶ結果に… 【総合評価3.6点】

【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:VIZARD FD 6/硬さS
・使用ボール:昭和の森ゴルフドライビングレンジ 専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、昭和の森ゴルフドライビングレンジ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

本間ゴルフ
ヘッドの反発力を爆発させ、高初速を実現!
発売日:2020/03/20 参考価格: 93,500円
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