シグマ2 パターを筒康博が試打「1インチ長めがおすすめ」
ピン「シグマ2 パター」の評価は!?
全英前哨戦となる「ASIスコットランド女子オープン」で、渋野日向子が戻したエースパターと言えば、ピンの「シグマ2」だ。一年前、渋野のウィニングパットを生んだモデルとして、発売から1年半を過ぎたいまなお、売り上げの上位をキープしている。そんな歴史を刻んだ名作パターを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?
「フォローを大きく取りたくなる」
―率直な印象は?
「しっかりヘッドを前に出し、フォローを大きく取っていく人向けのモデルと断定できます。いわゆるヒッタータイプと呼ばれる、コンパクトなストロークでボールに当てていくタイプの人向けではない印象です」
―どの部分がそのように感じた?
「打感が非常にやわらかいので、その分フォローを大きく取りたくなる部分です。私はヒッタータイプなので、打感の点数はそれほど高くないのですが、クラブとして総合的に判断すると、フィーリングと使い方をきちんとアピールしてくれているので、ターゲット層とその特徴が明確という点で高評価に値すると思いました」
―おすすめの使い方があると…?
「はい。シャフトの長さは、これまで使用していたものより、1インチ長めに設定することをおすすめします。『シグマ2』シリーズは、フォローでヘッドが前に出る感覚をもつと、より効果を発揮できるパターと言えます。1インチ長くすることで、ストロークを変えなくても、自然とヘッドが前に出る長さが理想的です。長さ調整機能付き(31~36インチまで可)で、購入後にいろいろ試すことができる点もピンの大きな特長です」
―おすすめのモデルは?
「地面にあるボールを立ったまま、カポッとハメて持ち上げられる『フェッチ』は、『ヘプラー』シリーズ同様におすすめです。アライメントにある大きな穴の視覚効果で、ターゲットにヘッドを向けながらヒットさせやすい。サイズ感がカップと同じくらいなので、そのままヘッドを出していくイメージも湧く。特にショートパットに強いモデルと言えそうです」
―「ヘプラー」シリーズと比べてどう?
「フィーリングと距離感の出し方が大きく違います。『シグマ2』は、プレーヤーがインパクトで怖がらず、しっかり打ち抜ける安心感があります。一方の『ヘプラー』は、フォローを大きく取らなくても、フェースに当てて感じる打感で、距離を打ち分けられる。並行モデルですが、ターゲット層は大きく違う2シリーズと言えそうです」
―どのような人向き?
「ファーストパットがショートする人向きです。3パットで悩んでいる人の傾向として、ファーストパットでショートしてしまう人が多数派です。『シグマ2』なら、やわらかい打感で思いきりよくボールを運んでいける。どんなに長いロングパットでも、カップに届かせてくれるパターに仕上がっていると思います」
全項目4点台の高評価【総合評価4.2点】
【転がり】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.0
・フェッチ /ロフト角:3度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・アンサー /ロフト角:3度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・使用ボール:タイトリスト プロV1
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、石岡ゴルフ倶楽部
筒 康博 プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
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