クラブ試打 三者三様

G425 SFT ドライバーを万振りマンが試打「球質が弱々しい」

2020/12/12 05:00

ピン「G425 SFT ドライバー」の評価は!?

ピン「G425 MAX ドライバー」「G425 LST ドライバー」の兄弟モデルで、ヒール寄りに重心設計された「G425 SFT ドライバー」。ドローモデルSFT史上、最も慣性モーメントが大きく、安定して叩けるヘッドに進化したという。そんなつかまる+ブレないモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「インパクトの感触が軽い」

―率直な印象は?
「飛距離(平均282.7yd)が、他の2モデル(MAX、LST)に比べて落ちてしまいました…。インパクトの感触が軽いと言いますか、あまり初速が出ていない印象を受けます」

右へのミスを軽減するために開発されたドロー設計ヘッド

―初速が出ていない印象…?
「はい。要因は、スピンが多いから(4028rpm)だと言えます。スピンが多く入ってしまい、弾道が吹けがり気味に上がってしまうため、初速が出ていないように感じました。特に打感が当たり負けしていると言うか、ボールを強く押し出せていない感覚。ドン!ではなくポーン!といった感じです(笑)」

MAX・LST 他2モデルとの違いに言及する万振りマン

―「MAX」や「LST」と違う?
「『MAX』は打感がやわらかい分、インパクトでボールを押し込めている感触が残ります。『LST』は弾きが強く、スピンも少ないため、強い弾道が出ていました。一方の『SFT』は、弾き感はあるのですが、『MAX』よりも押し込めず、『LST』ほど威力がない。全体的に球質が弱々しく感じられ、つかまりと打ち出し角の上げやすさを意識した、やさしいモデルといったイメージが強かったです」

ヘッド素材はどちらも同じ「フォージド T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ)」

―前作「G410 SFT」と比べてどう?
「前作は金属バットのようにキーンと打音が高く、その印象によって、新作『G425 SFT』より遠くまで飛んでいく印象がありました。ただ、『G425 SFT』の打音が低いかと言われるとそうではなく、実は『G425』シリーズ3本の中では一番高め。ということは、音は高ければ高いほど弾き感が強く、遠くへ飛ばしていける感覚が得られる。低ければ低いほどスピンが抑えられるイメージが残り、力強さが感じられる。飛距離性能で考えると、打音は両極端のほうがプラスに働くと言えるのかもしれません」

標準長さ:45.75インチ、硬さ:R~X、重さ:55g、トルク4.7度、キックポイント:中(※全て硬さSの場合)

―純正シャフト(ALTA J CB SLATE)とのマッチングは?
「シャフトは『MAX』も『LST』も同じだったので、マッチングが要因で飛距離が伸びなかったというわけではないと思います。やはり、そこはヘッドの特性が要因。重心がヒール側に寄っている分、ギア効果が低く設定されていて、操作はしやすいのですが、飛距離に特化したモデルではないのだと言えます」

平均飛距離「MAX」が291.1yd「LST」が297.8ydと比べて落ちる結果に

―どのような人向き?
「つかまりが良く、高さも出しやすいので、上級者というよりは、初級者向きだと思います。HSで言うと40m/s台前半。45m/s以上の人は、軽めの打感にやや物足りなさを感じてしまうでしょう」

4点台を切る結果に…【総合評価3.9点】

【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・シャフト:ALTA J CB SLATE(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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