ツアーB X ドライバーを万振りマンが試打「TSi3に似た性能」
ブリヂストン「ツアーB X ドライバー」の評価は!?
クラウン部に「ハニカムストリング」と呼ばれるハニカム構造の針金を入れたことで、ねじれにくい弾道を生むブリヂストン「ツアーB X ドライバー」。インパクト時のたわみの復元力を高めたという「ツアーB」シリーズの最新機種を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?
「打感以上に結果の出る飛距離性能」
―率直な印象は?
「想像以上に、飛距離が伸びていた気がします。手に伝わる感触より、実際に打ち出したボールが、ズシンッと強く出る印象です。タイトリスト『TSi3 ドライバー』の時にも同じような感覚はありましたが、どちらも結果にコミットする強弾道を生むモデルだなという感想をもちました」
―TSi3に似た強弾道…?
「はい。両モデルとも、やさしく高さを出すというよりも、前に前に飛距離を稼ぐタイプと言えます。アゲンストの風に負けない強弾道。HS50m/s以上で力いっぱい振り切っても、吹け上がることが少なかったので(平均スピン量2905rpm)、低スピン性能の高さが、両モデルの類似点ではないかと推測します」
―飛距離特化で言うと、キャロウェイ「サブゼロ」シリーズとも似ている?
「そうですねー…。『サブゼロ』のほうは、ガツンと来る打感がそのまま飛距離に出るような印象でした。一方、『ツアーB X』や『TSi3』は、それほど感触は強めではないのに、初速がドーンと出ている新しい感覚です。レンジボールでこの結果(平均300.3yd)が出るのであれば、スピンが出にくい実戦向きの本球を使ってどこまで飛ばせるのか、期待が高まります」
―前作「ツアーB XD-3 ドライバー」と比べてどう?
「前作と比べても、初速はかなり速く出ていたので、今作は飛距離性能に相当重点を置いて作っていると思いました。また前作と大きく異なる点は、ドローからフェードまで5カ所選べる可動式バックウエイトが付いているところ。このウエイトのメーカー推奨の標準位置が、ヒール寄り(後方から見て左から2番目/D1)にある点も、つかまりの良さに大きく貢献している部分だと思います」
―強いて挙げるなら、デメリットは?
「うーん、そうですね。強いて挙げるなら、少し球が左右に散らばった点でしょうか。つかまりが良すぎて、ドロー回転が強めに入り、少し左に曲がるケースが多かったです。サイドスピンの入りにくいボールを使うか、シャフトをカスタムして、叩いても左に曲げにくい組み合わせで試してみたいと思いました」
―どのような人向き?
「この低スピン性能と初速のスピード感があれば、飛距離を求める人なら、絶対に武器になると思いました。ぜひ飛距離に自信のある方に使っていただきたい。マッチング次第では、ブライソン・デシャンボーのような、コースマネジメント破壊型ゴルファーになれる可能性を感じます(笑)」
「TSi3」に続き飛距離5点満点!【総合評価4.1点】
【飛距離】5.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:10.5度
・シャフト:ツアーAD TX3-5(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。