クラブ試打 三者三様

エピック MAX LS ドライバーを万振りマンが試打「衝撃的な初速」

2021/04/03 05:00

キャロウェイ「エピック MAX LS ドライバー」の評価は!?

キャロウェイ「エピック」シリーズの低スピンタイプ「エピック MAX LS ドライバー」。「サブゼロ」の後継として高い飛距離性能が期待される一方、ネーミングの中に寛容性を連想させる『MAX』が含まれた。果たして、飛びの一本槍なのか、それともやさしさを両立したモデルなのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「球質の強さは『サブゼロ』以上」

軽いドローの強弾道で平均総距離300yd超え

―率直な印象は?
「初速スピードが半端なく速く、タイトリスト『TSi3 ドライバー』を打った時と同じくらいの衝撃を受けました。以前は、シリーズ前作の『エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー』を使っていたのですが、それ以上にやさしく、しかも球質が強くなった印象です」

AIが解析と設計を担当して生まれた「スピードフレーム」を搭載

―「サブゼロ」より球質が強い?
「はい。同時期発売のテーラーメイド『SIM2 ドライバー』にも、同じ飛距離評価5.0点(満点)を付けたのですが、どちらも新しいテクノロジーをフル活用して、進化を遂げた力強さが、初速に表れていると思います。『TSi3』『SIM2』を含め、購入リストの候補に挙げさせていただきます(笑)」

クラウンと同じカーボン素材をソール・トウ側にも使用

―総合的に「SIM2」との違いは?
「飛距離性能は一緒だと思うのですが、『エピック MAX LS』のほうが少しシビアに感じました。実は『SIM2』のほうが、スイング中にヘッドが重く感じられるのですが、その分インパクトでヘッドが返ってきてくれるのでボールを拾うことができます。『エピック MAX LS』は、振り遅れを補ってくれるシャフトの動きが小さいため、フェースが開いて当たってしまうケースが多かったです」

硬さ:SRとS、重さ:56g(S)、バランス:D3、トルク:4.9、中調子

―純正シャフト(TENSEI 55 for Callaway)がやわらかすぎ?
「シャフトがやわらかいというより、ヘッドを含めた総重量(約303g)が、ずっしり重く感じられました。特にフルスイングした際は、どうしても重さに負けて振り遅れることが多く、右方向へのミスが何度も出てしまいました」

12gの「ペリメーター・ウエイト」で好みの弾道にチューニング可能

―ヘッドが暴れやすいから?
「右へのミスが出やすい分、逆に左へのミスは起こりにくいです。ヘッドが暴れるというよりは、右だけを注意すれば良いモデルと言い換えられます。シャフトをもう少しつかまりの良いモデルに替えたり、ソール後方の可変ウエイトをドロー弾道にして、カバーできれば全く問題ありません。ロフト角もカチャカチャ機能で-1、+2度まで調整できるので、スピン量を減らす調整も可能。これほど調整機能が豊富というのも、魅力のひとつと言えます」

「ヘッドの戻りが少し遅れ気味でした」と万振りマン

―どのような人向き?
「初速スピードの速さは、飛距離自慢のゴルファーにとって相当な武器になるでしょう。HS50m/s以上の人はもちろん、40m/s台後半のパワー自慢の人には、ぜひ一度使ってみてほしい。たぶん、私と同じように初速感に衝撃を受けると思います」

シビアな印象で寛容性3.5点△【総合評価4.2点】

【飛距離】5.0
【打 感】4.5
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・シャフト: TENSEI 55 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトル・グリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトル・グリーンヴァレー船橋

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

キャロウェイ
新構造「スピードフレーム」で「2本の柱」の飛びを超えていけ。
発売日:2021/02/19 参考価格: 84,700円