クラブ試打 三者三様

プラチナム スピーダーを万振りマンが試打「スピン減にもってこい」

2021/06/26 07:30

藤倉コンポジット「プラチナム スピーダー」の評価は!?

藤倉コンポジットが得意とする走り系のコンセプトを継承し、最先端のカーボン繊維で仕上げた2代目「プラチナム スピーダー」。初代2015年モデルはいまなお“軽硬”の代表モデルとして人気だが、さらにその上をゆく弾き感とフィーリングを生むという。そんな同社が誇る弾き系シャフトをヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「走るだけではなく、粘ってから走る」

理想的なドロー弾道でイメージ通りの球筋が出ていた

―率直な印象は?
「振り切っても違和感なく、とてもイメージ通りに動いてくれるモデルだったので、扱いやすく感じられます。同社製の『VENTUS』シリーズと比べると、かなり振りやすさの差を感じました」

プラチナムの輝きをロゴのコスメティックで表現

―どのように振りやすい?
「しなるタイミングが明確で、切り返しのタイミングが取りやすいです。また、振り切ったときもヘッドの走り感が、スイングスピードに負けない挙動をしていました。ビュッと走るのに、しっかり暴れない。単純な走り系という印象ではなく、計算し尽くされたレベルの高い特性を感じることができました」

完全な走り系ではあるものの多少の粘りが感じられる部分を絶賛

―レベルの高い特性とは?
「走り感は十分に備わっているのですが、『プラチナム』の特徴はそれだけではないところ。ボールをしっかり走ってつかまえる前に、ちゃんと粘る感覚があり、タイミングが非常に取りやすい。スイング中にしっかり粘りを感じながら、ヘッドスピードにもついてきてくれる。飛距離を伸ばすために、メリハリの効いた動きがある点で、全体的なレベルの高さを感じました」

低スピンで飛ばすSIM2 MAXとの組み合わせは如何に!?

―「SIM2 MAX ドライバー」ヘッドとの相性は?
「ヘッドとの相性もすごく良かったです。途中で少し力みが入り、スピン量が増え過ぎてしまったのですが、一発目に打ったときに3000rpm台前半で収まってくれていたので、ロフト角10.5度の割に適正スピンで打つことができました。低スピン性能の高い『SIM2 MAX』との組み合わせもありますが、スピンを減らすにはもってこいのシャフトかなと思います」

年々増大している軽量化ニーズに応えて30g台ラインアップも

―『スピーダー エボリューション』シリーズと比べてどう?
「『スピーダー』シリーズで使っていたのは『スピーダー エボリューション 4』ですが、それよりも『プラチナム スピーダー』のほうが、全体のイメージが良かったです。『エボ4』も走り系の中では事故が少ないモデルで、HS50m/sを超えるゴルファーからすると重宝していたのですが、『プラチナム』の暴れない挙動は、それを上回る安心感を与えてくれます」

「吹け上がりに悩むパワーヒッターにおすすめ」と万振りマン

―どのような人向き?
「ずばりスピン量を減らしたい人向き。練習用レンジボールでも少なく出ていたので、コースボールではよりスピンを減らして飛距離を稼げそうな印象を受けます。吹け上がりで悩んでいる人、低スピンでいま以上にもっと飛ばしたい人に、ぜひ試してみてほしいシャフトです」

筒に続き、走り満点&粘り4.5点【総合評価4.5点】

【走り感】5.0
【粘り感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【デザイン】4.5

・使用モデル:PLATINUM SPD 5(硬さS)
・使用ヘッド:テーラーメイド SIM2 MAX ドライバー(ロフト角10.5度)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ENEOS市川サンライズゴルフセンター

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。