クラブ試打 三者三様

新ゼクシオ「12」の第一印象は!? 三者三様メンバーが打ってみた

2021/11/04 18:00

ダンロップ「ゼクシオ 12 ドライバー」の評価は!?

2022年の注目モデルとして、住友ゴム工業(ダンロップ)から発表された「ゼクシオ 12 ドライバー」。ベールに隠されていた“翼”による空力コントロールで打点のバラツキを抑える「アクティブウイング(ActivWing)」などの新機能が盛り込まれた。今回は特別編として、「クラブ試打 三者三様」の出演者3人に1球限定での試打を依頼。ヘッドスピード(以下HS)30・40・50m/s台がそれぞれ感じた第一印象を聞いた。

※同時発売「ゼクシオ エックス ドライバー」との比較を含め、本格的な評価レビューは後日公開予定です。

「ワッグルしたときの頼りなさは特に問題なし」 西川みさと

前作と同じく安心感がもてる大きさで構えやすい印象

―見た目の印象は?
「アドレスして構えた段階で、ボールのつかまりやすさを感じるやさしい印象を受けます。クラウンに新機能が付いていますが、全体的なシルエットに大きく影響せず、前作『ゼクシオ イレブン ドライバー(以下11)』と特別変わった印象は受けませんでした。気のせいかもしれませんが、若干サイズが小さくなり、上下の厚みも薄く見えます」

「ワッグル時と実際に打ったときの印象が違った」と西川

―実際に1球を打った感想は?
「ワッグルしたときに、グリップがやや細めで頼りなさを感じたのですが、実際にボールに当たるとヘッドが安定し、適度な安心感を覚えます。パワフルで豪快なスイングよりも、きれいな回転で打つと飛んでくれるオートマチック感もあります。弾道もイメージ通りで、評価◎と言いたいところですが、正直1球だけでは分からないです…(苦笑)」

「基本はそのまま 性能はガラリ」 筒康博

12にもエックスにも採用された新機能「アクティブウイング」

―見た目の印象は?
「『アクティブウイング』がキャッチーな広告で象徴的な部分かと思いきや、実際はそれほど出っ張った印象がなく、自然なデザインの一部に感じられます。興味津々だったゴルファーからすると、実際に見たときに拍子抜けするかもしれません。逆にそれくらい自然な造りであり、だからこそ機能面を突出させながら、シルエットを壊さない配慮が感じられて好印象です」

「ヘッドもシャフトも印象が大きく変わった」と筒

―実際に1球を打った感想は?
「打音が前作とはかなり変わった印象です。単にカーンと甲高い音ではなく、意識的に抑えめにした適度な高さ。低いわけではありませんが、アスリートゴルファーでも気にならないシンプルな打音。また、純正カーボンシャフト(MP1200)がいままでとは違い、しなって動くけれど暴れすぎず、静かな動きをしてくれる。性能に関してはその他いろいろ変わっており、ここでは挙げ切れないほどです」

「“シニア向け”返上! 一発目で300yd超え」 万振りマン

エックスと比べてやや大型な印象だが それほど差があるわけではない

―見た目の印象は?
「『アクティブウイング』を含む幾何学的な模様により、いままでの『ゼクシオ』とは異なり近代的なイメージを受けます。クラウンの形状も若干締まった感じがあり、見た目からして何かが大きく変わった新しさが伝わってきます。大型ヘッドでつかまりがいいだけの従来のイメージとは違い、アスリートゴルファーでも手に取りやすい精悍さを感じました」

「ヘッドの効き具合が強めで飛距離に特化したイメージ」と万振りマン

―実際に1球を打った感想は?
「スイング中にヘッドがずっしり感じられ、『11』よりもインパクト前後で加速しているような感覚を味わえました。振り抜きやすさは前作よりも上がっている模様。つかまりも良く、結果はやや左方向に出ましたが、飛距離は予想以上(308.4yd)。シニア向けといった当たり負けする貧弱さはまったく感じられません」

※1球目のみの弾道比較のため あくまでも参考程度に

・ロフト角:10.5度(西川)、9.5度(筒、万振り)
・シャフト:ゼクシオ MP1200 カーボン(硬さ:西川はSR、筒と万振りはS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。インドアゴルフ「ゴルフレンジKz亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

ダンロップ
発売日:2021/12/11 参考価格: 88,000円