クラブ試打 三者三様

ステルス プラス ドライバーを万振りマンが試打「売れ筋はプラスになりそう」

2022/02/05 05:00

テーラーメイド「ステルス プラス ドライバー」の評価は!?

話題沸騰のテーラーメイド「ステルス」シリーズの中で、上級者向けとされる「ステルス プラス ドライバー」。タイガー・ウッズら多くのPGAツアー選手が使用しており、セレクトショップ限定発売ながら、気になる人は多いだろう。実際にハードヒッターしか使いこなせないモデルなのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「飛距離評価◎の超特化型」

「三者三様」史上最高の339.6ydを記録(※動画6打目参照)

―率直な印象は?
「弾道の強さが、シリーズ3機種の中で段違いでした。『プラス』は打つ前から飛距離に特化しているイメージを持っていましたが、まさに印象そのもの。“超・飛距離特化型”と表現してもいいかもしれません」

ハードヒッター代表・万振りマンとは好相性か

―“超・飛距離特化型”…?
「はい。フェース重量を軽くしているのが、カーボンフェースの長所と言えますが、ソールのフェース寄りに付いたスライディングウエイトの分だけ、球が強くなる浅重心設計となっており、『SIM ドライバー』『SIM2 ドライバー』に通じるパワーを備えています。以前に試打したタイトリスト『TSi3 ドライバー』に匹敵するレベルで、“超”を付けてもいいほどの飛距離性能を感じました」

SIM2シリーズではなかったスライディングウエイトが再登場

―弾道の傾向は?
「いわゆる棒球と呼ばれる、スピン量が少なく、高い打ち出しでドーン!と強い弾道。テーラーメイドといえばこういう球と言えるほどの、象徴的な強い球筋で、そのイメージを実際に描いてくれる。ツアープロや上級者は、やはり『プラス』を選ぶのではないかと思います」

空気抵抗を減らしてヘッドスピードを上げる「イナーシャ ジェネレーター」

―【操作性】の評価は3.5点△?
「…そうですね。球が強い半面、暴れやすい印象も受けます。狭いコースでフェアウェイを狙うとなると、やや不安を覚えました。飛距離に特化している分、+方向性となると…。チーピンまではいかないですが、思ったよりもつかまり過ぎてしまう感覚で、左に強引に引っ張ったときに、思ったよりも伸び過ぎてしまう印象でした」

試打モデルは「TENSEI SILVER TM50」硬さS

―「HD」が左で「プラス」は右に行きやすい気がするのですが?
「右に抜ける傾向が強いモデルは、ヘッドが効いて重い印象のするものですが、実は『プラス』はそれほど重くありません。同シリーズ3機種の中では、ズッシリ感はあるのですが、他社のドライバーと比較すると、上の下って感じです(笑)。重めの中では、やや軽い分類。HSの速いプレーヤーがしっかり振りさえすれば、難なく振り切れてしまう重量感です。試打したシャフトが50の硬さSということもあるとは思いますが…」

「これぞテーラー!って感じのドライバー」と万振りマン

―どのような人向き?
「テーラーメイドなら、こういう球を打ちたいというイメージが確立している人向き。棒球のイメージがあると言いましたが、そういう球筋を実際に持ち球として得たい人は、『プラス』を選ぶべきだと思います。シリーズで一番の売れ筋を挙げるなら、私は『プラス』になると思いますがいかがでしょうか」

飛距離満点◎言うことなし!【総合評価4.2点】

【飛距離】5.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・シャフト:TENSEI SILVER TM50(硬さS)
・使用ボール:メトログリーン東陽町専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、メトログリーン東陽町

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

テーラーメイド
発売日:2022/02/04 参考価格: 90,200円