クラブ試打 三者三様

オノフ ドライバー AKAを万振りマンが試打「初速がもっと欲しい」

2022/06/04 07:30

グローブライド「オノフ ドライバー AKA」の評価は!?

振り抜きやすさ・やさしさだけではなく、飛距離アップに向けたテクノロジーにも注目が集まるグローブライド「オノフ ドライバー AKA」。フェース面の全てを芯とする“全芯ヘッド”と、「オノフ ドライバー KURO」で初採用されたクロスバランス・テクノロジーを搭載したNEWモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「打感と結果がイコールにならない」

左右への曲がり幅が少なく安定した弾道を生んでいた

―率直な印象は?
「うーん…そうですねー。ボール初速が思うように出なくて、正直ショックを受けました。1球目がすごくいい感触で飛んでいたので、期待を持って2、3球目…と徐々に強振していったのですが、思うように初速が出ずに困惑してしまいました

ウエイトスクリュー標準はバック側2g ヒール側6g (※別売り1~12gあり)

―思うように初速が出ない…?
「途中で、自分が振れていないのかなと心配して数字を見てみると、HSは平均50.3m/s出ていたので、いつも通り振れているのに飛距離が278.8ydと尻つぼみ…。スマッシュファクター(ボール初速÷HSで算出される数値)が低めで、平均1.39という点を考えると、反発性能自体が低いのかなーと…。どうしてもマイナスイメージばかり抱いてしまいます」

グリップエンドのウエイトスクリューは標準3gが装着されている

―初速以外で気になる点は?
「構えたときの見た目の印象は、形状やサイズ感にクセがなく、操作しやすいイメージが湧いて好印象です。グリップも手にちょうどよくフィットする、しっくりくる太さ。弾道はとても安定感があり、狭いコースのティショットで3Wを選ぶように、危険性の少ないドライバーとしてプラス要素は満載です。マイナス要素を感じるのは、とにかく初速のスピードを追求している飛距離命の私だけかもしれません…(笑)」

フェース肉厚を細分化して反発値をルール限界に設定

―打感の評価は?
「打感はやや硬めで、打音も少し高めです。インパクトの瞬間の感覚では、弾き飛んでいる強さを感じられます。ですが、実際は自分が見慣れている出球のスピード感よりも、やや劣ってしまう…。データ上でも、その感覚値と同じ。打感と結果がイコールにならなかった点も、初速が出ずに困惑してしまった要因につながっていると思います」

深い重心深度と大きな重心アングルでボールがつかまる設計に

―「オノフ ドライバー KURO」と比べてどう?
「『KURO』も含め、オノフシリーズは見た目や振り心地に欠点がなく、良い雰囲気が持てるシリーズのひとつに挙げられます。ただ、『KURO』の際に感じたボールに力が伝わりづらい印象を、『AKA』でも感じてしまいました。どちらも飛びに関して物足りなさは感じてしまうのですが、それでも『AKA』の安定感は、スコアをまとめるための武器にはなってくれると思います」

「飛距離的には物足りないが スコアはまとまりやすい」と万振りマン

―どのような人向き?
「球が左右に散らばって困っているゴルファーや、最新のロースピンモデルが合わず、思うように球の高さが出ない人向き。どちらかと言えば、飛距離よりもスコアを重視している人に向いていると思います。とにかく曲がらないドライバーで、ミスをクラブの力でカバーしたい人。意外なところで、スコアをひとつでも伸ばしたい競技ゴルファーに適しているかもしれません」

飛距離3.0△以外は全て高得点【総合評価4.1点】

【飛距離】3.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:SMOOTH KICK MP-522D(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

グローブライド
全芯主義。
発売日:2022/03/25 参考価格: 80,300円