クラブ試打 三者三様

スリクソン ZX5 Mk II ドライバーを筒康博が試打「『ローグ ST』要素を加えた初めての試み」

2022/12/15 07:50

ダンロップ「スリクソン ZX5 Mk II ドライバー」の評価は!?

ダンロップ「スリクソン ZX5 Mk II ドライバー」は、松山英樹の「マスターズ」制覇に貢献した前作「ZX5 ドライバー」の後継として注目されるNEWドライバー。大きく変わった点は、カーボン複合素材からフルチタンに回帰した点だ。打感の向上、初速&安定感はアップしているのか!? 気になるポイントを押さえつつ、HSの異なる有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博の評価は!?

「高慣性モーメント&低スピン化で生まれ変わったNEWスリクソン」

左右の曲がり幅が少なくボールの高さも十分な好結果に

―率直な印象は?
「構えにくい、打ちにくいと感じる人がいないと思えるほど、前作より打ちやすいと感じるポイントが増えた気がします。ヘッド全体にシャロー感が出て、フェースと後方の構造に一体感が生まれ、ソールしたときの据わりが良いです。どんなタイプのゴルファーでも違和感なく、構えやすいヘッドに生まれ変わった印象を受けます」

高い打ち出しのイメージが湧くシャロ―バック形状に変化

―具体的にどのように変わった?
「前作『ZX5』と比べ、構えたときにティが低くてもボールが上げやすく、入射角がきちんと入れられなくても、打ち出し角が得やすくなったと感じます。深重心化していますが、スイング中は後方が重いと感じるほどではなく、適度な扱いやすさ。前作より確実に、慣性モーメントを高めたイマドキのヘッドに変わったと思います」

フェース全面の肉厚差を小さくした高強度&高弾性チタンフェース

―前作シリーズからの変化は?
「前作は兄弟モデル間(『ZX5』と『ZX7』)の違いが、あまり明確ではなかったと記憶しています。松山英樹選手が『マスターズ』で使用していたからという理由で『ZX5』を選ぶ人は多かったと思いますが、明確に違いを言い当て、性能を好んで購入した人は少なかった印象。その点、今作ではロースピンモデル『スリクソン ZX5 Mk II LS ドライバー』が加わり、3機種化したことで、『5』と『7』の違いが明確化したといえます

(右)「ZX7 Mk II」は店舗限定モデル、他に「ZX5 LS Mk II」が同時発売

―気になる点は?
「これまでの『スリクソン』はディープフェースで、力強いゲンコツ型の形状を続けてきていたため、新たにシャローバックに変えたことで、違和感を覚える人も少なくないでしょう。ただ、イマドキの流れを加味し、変化を恐れずニーズに応えたことで、投影面積の広さを感じながらHSの速い人でも扱える要素が加わりました。流れを変えたことで、好ましく思わない人もいると思いますが、私はこの開発陣の判断は評価に値するものだと主張します」

スムーズで大きなたわみを生む新たな「リバウンドフレーム」を搭載

―類似モデルは?
「キャロウェイ『ローグ ST MAX ドライバー』でしょうか。クラウンがマット加工という外見の共通点だけではなく、投影面積が大きく、寛容性が高い上に、初速性能も失わない。打ち出し角を簡単に得られつつ、スピン量は必要以上に入らない(平均2592rpm)。しかも、構えたときに極端なフックフェースではなく、操作性の高さも同時に味わえる。『ローグ ST MAX』のメリットと重なる部分は多いと感じます」

「前作でスピン量がやや多いと感じた人なら 5~10ydほど平均飛距離が伸びそう」と筒

―どのような人向き?
「コンセプト自体が大きく変わったため、これまでの『スリクソン』ファンはもちろん、それ以外のゴルファーも試す価値が広がったと思います。気になる方は、ロースピンモデル『ZX5 Mk II LS』とともに、一度は試すべきではないでしょうか」

既存のイメージにとらわれない変化を称賛【総合評価4.5点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:ディアマナ ZXII50(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。インドアゴルフ「ゴルフレンジKz亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。

ダンロップ
発売日:2022/11/19 参考価格: 79,200円