2023年上半期ドライバー最高評価は!? ご意見番フィッター筒康博のベスト3
ツアーモデルか軽量モデルか HS40m/s台に推薦するモデルを発表
昨年爆発的にヒットした人気シリーズの続編から、慣性の力に着目した新テクノロジー搭載モデルまで、多くの話題作が登場した2023年上半期ドライバー市場。全体的にプロ仕様のツアーモデルと、アベレージゴルファー向けの軽量モデルがバランスよく登場した印象が強かった。その中で「クラブ試打 三者三様」の出演者3人から高評価を得た一本は何だったのか? ご意見番クラブフィッター・筒康博の総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。
第3位:ステルス2 プラス ドライバー(テーラーメイド)
「前シリーズのイメージでは、低スピンでアスリート向けのツアーモデルという強さだけが際立っていましたが、これほどやさしく進化したことに驚きました。シリーズ全体で大きく変わったことを、特にこの『―プラス』を打ったときに感じられました。浅重心系のクラブを多く使っている人向きで、いわゆるアイアン好きなショットメーカーの方が使うと、すごく14本のまとまりがいいと思います」
第1位:パラダイム ドライバー(キャロウェイ)
※2モデルが同じ評価点+平均飛距離だったため両立で第1位
「ものすごい速度で、インパクト前後をヘッドが通過する感覚に驚きました。何とも不思議な新感覚で、例えるなら、新幹線に乗っていた人がリニアモーターカーに乗り換えたほどの衝撃(笑)。よく比較されるテーラーメイド『ステルス2』が、前作の飛びに寛容性を加えた変化に対し、『パラダイム』は『ローグ ST』のやさしさとつかまりの良さに飛びをプラスした変化。完全に両社で方向性が分かれた印象を受けました」
第1位:パラダイム X ドライバー(キャロウェイ)
「試打する前は、スタンダードモデル『パラダイム』が、シリーズの中心と決めつけていたのですが、私のようなHS40m/s前後の人には、真ん中は『―X』かもしれないと思えるほど、ぴったりハマる結果となりました。あとは見た目の好みで選んでも良さそう。逆にスタンダードモデルと『―X』で、どちらも合わない人はいないのでは? と思えてしまうほど、普遍的で誰にでも合うシリーズといった印象を受けます」
■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。