2023年アイアン最高評価は!? 40m/s未満プロ西川みさとのベスト3
シュッとした中空が全盛の市場で 1WのHS30m/s台が推薦するアイアンは?
精悍な顔つきをしながら、飛びとやさしさを兼ね備えた中空モデルが多く目立った2023年アイアン市場。飛距離重視のアベレージ向けから操作性重視のプロモデルまで、今年も多くのアイアンが発売されるなか、「クラブ試打 三者三様」の出演者から高評価を得たシリーズは何だったのか!? まずは1Wのヘッドスピード40m/s未満の女子プロ・西川みさとの総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。
(※総合評価点が同数の場合は、やさしく飛ばせるという観点で平均飛距離の長い順でランキング)
第3位:ゼクシオ 13 アイアン(ダンロップ) 4.2点/147.5yd
「とにかくやさしくて安心感が抜群です。前作『12』と比べてそこまで大きな違いは感じなかったので、正直、正統進化という感じでしょう。元々アイアンというよりは、ユーティリティ型アイアンに近い性能で、ボールを高く上げてグリーンに止めるというよりは、しっかり飛距離を稼ぐモデルだと思います。ボールをつかまえて、なるべく遠くへ飛ばしたい人向けコンセプトは今作もしっかり継続。フェースのどこに当たっても飛んでいく寛容さは、やはり同シリーズの最大の魅力だと思います」
第2位:パラダイム アイアン 4.2点/149.6yd
「『スティールヘッド X-16 アイアン(2003年)』を彷彿とさせる同社の特有の丸みを帯びた形状で、新しさの中にどこか懐かしさを味わうことができ、不思議な安心感を抱くことができました。特に嫌なイメージを抱く人がいないと思えるほど、許容範囲の広いシリーズとなっています。どのような人向きと私が断定してしまうより、打ちやすければ誰でも投入できる仕上がり。同シリーズ『パラダイム X』『パラダイム MAX FAST』、この3機種の中で選べば大丈夫と太鼓判を押せるシリーズです」
第1位:ステルス HD アイアン 4.3点/147.7yd
「ソール幅が広く、全体的にボテッとしたフォルムから、ボールを高く上げることにフォーカスしたお助け要素の強い印象ですが、実際は操作性も振り抜きやすさも備わっていて、アイアンらしい球筋がしっかり出てくれます。外観はユーティリティのようなシルエットですが、実際は高く上げやすい“やさしいアイアン”。ターゲットに対して狙った位置や距離にボールを運ぶアイアン要素を十分に感じることができます。当初の予想を覆す意外なギャップに心をつかまれました」
■ 西川みさと プロフィール
1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。1998年「日本女子学生選手権」にて優勝し、大山志保・古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場。2002年にプロテスト合格後は、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。23年国内女子シニア「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」優勝。