クラブ試打 三者三様

GX ドライバー/ヘッドスピード別試打

2018/08/25 05:00

HS40台・筒康博「軽硬系の典型モデル」

アドレスで構えると、実際のロフト角よりやや立って見えるのが特徴的です。シャロー(ヘッドの上下が低いヘッド)な割に、難しさを感じさせる印象を受けます。

ですが、打ってみるとしっかり打ち出し角が出てくれます。打ち出しがしっかり出るポイントは、シャフト(MFUSION D カーボン)がスイング中の切り返しとインパクトゾーンで、しっかり硬さを感じられるモデルだから。しっかり感を持って振っていける分、インパクトでヘッドを走らせることができ、ロフト角通りの打ち出しでボールをヒットしやすいからだと思います。

いわゆる“軽硬(カルカタ)”と呼ばれる、軽いのに硬めの印象が持てるシャフトの典型的クラブといった印象です。おそらく数値的にスピン量が落ちた要因は、このヘッドの走りが要因ではないかと思われます。

弾道は、最高到達点に行ってから、着地までの角度が緩やかな印象を強く受けます。落ち際がゆっくりな感じ。思わず自分が飛ばし屋になったのでは、と勘違いしてしまうほどの着弾イメージでした。

ただ、イメージ以上にヘッドの返りが良すぎる点が少し気になります。スライスを狙って打とうとした時、ついついヘッドが思った以上に返って戻しきれないシーンがありました。どちらかと言えば、右へのミスに悩んでいる人向きのクラブだと思います。

※使用スペック/ロフト角:10.5度、フレックス:S(MFUSION D カーボン)

■ 筒康博(46)

変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング&レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持つ。身長168cm。

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