クラブ試打 三者三様

「ドローヒッター向け」ドライバー 筒康博が選ぶベスト3

2019/04/10 20:00

ヘッドスピードの異なる有識者3人が最新ギアを試打して評価する「クラブ試打 三者三様」。2018年6月の連載開始から、取り上げたクラブは35モデルを超す。今回は「自分にとっての向き、不向きを知りたい」という読者の声にお応えし、これまで打ってきたドライバーをゴルファーのタイプ別にランキングする。全6回の短期集中企画をお見逃しなく。第2回は、ヘッドスピード40m/s台のクラブフィッター・筒康博に聞く「ドローヒッター向け」ドライバーのベスト3。

とにかく真っすぐ直進性が高い

筒康博が選んだ「ドローヒッター向けドライバー」ベスト3

1位:ピン G410 PLUS

マスターズ観戦の見どころにもなりますが、オーガスタナショナルGCは「ドローヒッター有利」と言われています。この場合の「ドローヒッター」は左に曲がる持ち球を持っているというよりは、「フェアウェイ右サイドに向けて打ち出す人、左に曲がるミス(フック)を警戒している人」となります。有名なアーメンコーナー(11番、12番、13番)などは左サイドにボールを打ち出すとペナルティエリアの罠にかかりますし、フェアウェイが左から右に下る傾斜が多いので、フェードだとフェアウェイからこぼれてしまうこともあります。

G410 PLUSはフックのミスがあったとしても、これを直進的なボールに変えてしまう圧倒的な直進性を持っています。ウェートの位置を3カ所で調整できるので、最も直進性の高いポジションを作れることは大きいです。もうひとつ、ドローヒッターが嫌がるのは、スピン量が少なすぎて、ボールがドロップしてしまうミス。これを防ぐための打ち出し角と最適スピンも得られます。

2位:キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ

ドローヒッターにとって一番のミスはフックです。エピック フラッシュ サブゼロは圧倒的なボール初速性能があり、フェースが返り切る前にきちんとボールを打ち出してくれます。その結果、直進性に優れた自分の打ち出したいドローボールを打てます。深すぎず長すぎない重心距離でバランスがとても良いので、少しフェースターンをするタイプのドローヒッターに向いています。

3位:本間ゴルフ TW747 460

左右のスイートエリアの広さによるサイドスピンの少なさ、ミスヒットに対する寛容性が非常に高いドライバーです。その結果、打点のばらつきによる曲がりが少ないですし、構えたときにフェースが大きく見えることの安心感もあります。左のミスを怖がらず、自分の打ちたい方向にアドレスしやすいです。

今回選んだ3本のドライバーは、ドローヒッター向けと言いつつ、実はフェードヒッターにもおすすめのモデルです。それぞれ直進性が高く、ドロー、フェードという持ち球があっても、とにかく真っすぐ、曲がりを少なくしたいというニーズに応えてくれます。