スコッティキャメロン PHANTOM X パターを筒康博が試打「キャメロンの浅重心マレット」
スコッティキャメロン「PHANTOM X パター」の評価は!?
スコッティキャメロン PHANTOM X パターをご意見番クラブフィッターが試打したら…【筒康博】
パターデザインの巨匠スコッティ・キャメロンが手掛けるマレットシリーズ「PHANTOM X」に、2022年モデルが登場した。サイトラインを1本に集約し、配色もシンプルに、より洗練されたデザインへのアップデートを果たした。そんな“新生 PHANTOM X”を有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博の評価は!?
「豊富なバリエーションとグリップの工夫がさすが」
―率直な印象は?
「正直『スコッティキャメロン』だったら何でもいいという、ミーハーな考え方は持っていなくはないのですが…(笑)。実際に使い勝手が良く、グリーンの速さが通常のアベレージコースで使用を考えるとなると、『PHANTOM X』が一番の候補に挙げられます。パトリック・カントレー、ジャスティン・トーマスらPGA選手の使用率も高まっていて、しかも結果が出るとなれば、使わない手はないというのが、率直な感想です」
―具体的にどのようなところが良い?
「まずバリエーションの豊富さ。これだけ種類が多ければ、必ず自分のお気に入りが見つけられます。カタログやネットで見ても、全部似たような形状に見えるのですが、いざ構えて試打してみると、そのわずかな違いに気づかされ、全モデルに個性があることを実感できます」
―他に良い点は?
「グリップに工夫が感じられるところです。『スコッティキャメロン』は毎度、装着グリップのラインアップに、メーカーのこだわりが伝わってくるのですが、今回も指にしっかりラバー素材がかかる太さと重量感。『スーパー ストローク』のような太くて軽いタイプもメリットは多いのですが、私のような重さと硬さをちゃんと指で感じたい人にとっては、最適なモデルといえます」
―重量配分は特徴的?
「特別な構造ではないように思います。同社はアピールしていませんが、ソールのウエイト位置を見ると、重心を浅めにしていることが予想できます。現在、“浅重心マレット”として話題を集めているオデッセイ『ELEVEN』シリーズに近い設計。むしろ、『PHANTOM X』のほうが、先にこのコンセプトを押し出していたという事実があります」
―ミスに対する寛容性は高い?
「はい。ヘッド形状をよく見ると、トップブレードのトウ側がやや落ちているのがわかります。ピン『アンサー パター』のように、カタログ値以上にアップライトに見えることで、構えた際に左に引っかけるミスが想像しにくい。クラブのつかまり具合に頼るのではなく、自分でボールにコンタクトしていける形状に仕上がっています」
―どのような人向き?
「新たに削り出しパターを探している人、もしくは元々『スコッティキャメロン』が大好きな人向き。過去に同シリーズを所有したことがなく、一度は使ってみたいと思っていた方から、すでに使った経験はあるけれど、もう一度使ってみようという方まで、幅広い層におすすめしたい。もはやマレット型=初級者、ブレード型=中上級者向きという時代は終わったといえるので、安心感と操作性を両立した“浅重心マレット”を手にしたいゴルファーなら、腕前を気にせず購入を考えていいと思います」
大満足の使い勝手で3項目満点◎【総合評価4.7点】
【転がり】5.0
【打 感】5.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】5.0
・全機種(5~12)/ロフト角:3.5度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・使用ボール:ブリヂストン ツアーB X
取材協力/トラックマンジャパン株式会社
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。インドアゴルフ「ゴルフレンジKz亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
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