タイトリスト特集
2025/09/16

4代目Tシリーズ「『T100』も『T250』も“ピークハイト”が明らかに高い」 世界最先端のプロコーチが見た進化とは

連載:タイトリストの世界へようこそ

■進化した「Tシリーズ」の特徴(2)

――「T250」、「T350」はどうでしょうか。この2つは高強度スチールを使って一体成型されたフェースとボディの組み合わせが特徴です。タングステンが分割配置されているのに加えて、「T250」はフェースの内部裏側が「V字」に、「T350」は「十字」に補強されて、フェースの広い範囲、すなわち芯を外した時でも安定した弾道と打感を得られるデザインになっています

<最高到達点が高い「T250」、「T350」は圧倒的な高初速>

ピークハイトが高い「T250」、飛び系ながらスタイリッシュな「T350」

これまでのカテゴリーで言うと、どちらも「飛び系」に分類されるのかもしれませんが、「T250」の弾道はピークハイトがすごく高いですし、他メーカーのストロングロフトアイアンの弾道をイメージして打つと、いい意味で裏切られます。飛距離は欲しい、でも球の高さが出せなくて、グリーンに止まりづらい悩みを持っている人にはぴったりではないでしょうか。打感についても、意外に長い時間フェースにくっついている感覚があるので、使えるユーザーの幅はすごく広いと思います。

目澤プロコーチが注目するのは弾道の最高到達点の高さ

「T350」は圧倒的な高初速で、シリーズでいちばん「前に行く」感じがします。それでいて上からの見た目はスタイリッシュで、飛び系アイアンにありがちなぼってりした感じは一切ないので、「アイアン的な見た目」を重視する人も使いやすいと思います。横から(ヘッドをトウ側から)見ると、ソールは分厚いのでユーティリティのように払って打てばやさしいですし、しっかり上から叩いて打つこともできます。

■理想的な弾道実現へ

理想の弾道を追求できるタイトリストのTシリーズ4代目

――きちんとモデルを選ぶことで、どのレベルのゴルファーでも自分が打ちたい理想の弾道を実現できそうです

アイアンは飛距離のコントロール性能、方向安定性、そして最近は落下角度のコントロール性能も重視されています。新しい「Tシリーズ」はモデルの組み合わせによって、これらを高い次元で実現できるのですが、それについては次に詳しく説明したいと思います。

(次回は、アイアンに大事な「3つのD」について)

タイトリストのアウトドアフィッティング施設 (有原裕晶)

目澤秀憲(めざわ・ひでのり)
1991年、東京生まれ。日大(ゴルフ部)卒業後に、米国での語学留学を経てインストラクター養成の権威であるTPI(タイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート)の最高水準であるレベル3を複数科目で取得。2021年には松山英樹のマスターズ優勝をサポート。常に世界最先端の技術をインプットしているコーチとして知られ、今季は金子駆大永峰咲希櫻井心那の優勝をサポート。

協力:タイトリスト フィッティング センター(ザ・カントリークラブ・ジャパン総合練習場内)
テキスト:菅原大成
撮影:有原裕晶
イラスト:酒井恵理

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