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知らなきゃソン! シャフト選びの真実 ~ミタナラバコウタロウ~

2021/06/09 14:00
シャフトの硬さ表記を「全然、どうでもいいっす」と語る三田コーチ。その言葉の意味は?

ゴルフレッスンスクール「ゴルフテック(GOLFTEC)」の三田貴史コーチ(ミタ)と吉田幸太郎コーチ(コウタロウ)が、話題の最新クラブを“忖度なし”で解説する動画コンテンツ『ミタナラバコウタロウ』。今回は目先を少し変えて、ドライバーシャフトの選び方について紹介する。三田コーチが「全然、どうでもいいッス」と無関心だったのは、真っ先に気にするゴルファーも多いあの表示だった!?

まずは「長さ」→「重さ」の順番に決めるべし!

シャフト選びの順番について、「まずは、やっぱり長さ」と切り出す三田コーチ。「まずはキックポイント(調子)じゃないんですか?」と不思議がる吉田コーチに対して、「身長も腕の長さも人それぞれ。とりわけ体型に対して長すぎると、センターヒット率が下がりやすい」と理由を語る。フィッティング経験が豊富な三田コーチによれば、体型に対してやや長めのシャフトを使うアマチュアが多いという。

さらに、シャフトが長めだと「確かにヘッドスピードは上がるけど、インサイドから振ることが困難になる」というスイングプレーン上の問題も生まれやすい。「そうすると、おのずとアウトサイドイン軌道になってしまい、結果的に飛ばないことがある。長さを変えるだけで、ボールスピード(初速)が上がるケースはすごく多い」と三田コーチは続ける。「距離に結びつくのは、ヘッドスピードではなくボールスピード」。三田コーチが長さを最初に決める理由は、ココにあるようだ。

次はね、重さ」と話す三田コーチに対して、「そろそろ硬さとかかなあと…」とまたもや意外そうな吉田コーチ。「重さは、振り心地にすごく影響する。18ホールをラウンドして、ドライバー以外のクラブも振るわけです。その際に疲れるような重さのドライバーは振ってほしくない」とのこと。疲れてくると手打ちになりやすい影響も含め、ドライバーに限らず「ラウンドを通して気持ちよく振れる重さ」を選択することをポイントとした。

あいまいな「硬さ」表示にボヤキ節 ところで「調子」は?

3番目に、硬さです」と、カメラに力強く目を向けた三田コーチ。シャフトの硬さは、硬くなるほど打ち出し角とバックスピン量が減り、やわらかいと打ち出し角とバックスピン量が増える影響があるので大事な要素。それだけに三田コーチは、多くのゴルファーが硬さの判断基準にしている“表示”について不満をため込んでいるようだ。「R、SR、S、Xとありますが、これってゴルフ業界でルールがないんですよ」。

吉田コーチが「これがビックリですよね…」と続けるあたり、業界内では周知の事実のようだ。メーカーによって硬さと表記の基準が異なるため、同じRやSでも硬さがバラバラであるという。三田コーチは「基準を作ってくれたら本当にいいんだけどね…ないんだよ。だから大変なんだよ」とぼやき節。そのため、三田コーチは計測器を使って硬さを数値化した“振動数”(詳しくは動画で説明)を基準にフィッティングを行っている。SやRなどの表示については「全然、どうでもいいッス」と言い放った。

調子(キックポイント)が一向に出てこないですよ。どこで出すんですかミタさん」としびれを切らした様子の吉田コーチ。三田コーチは「多くのアマチュアゴルファーは、ここまでで十分」とサラリと答え、調子を基準にシャフトを選ぶゴルファーは「遠回りしている」と断言する。そんな三田コーチが“独自視点”で進める解説の続きは、動画で確認してほしい。

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