ベティナルディで最も売れた「ゼロトルク」にツノ型の新種発見 /'26 PGA SHOWで見つけた“なんじゃこりゃ”その4
ゴルフ界で最大の見本市であるPGAショーに毎年来ていると、各メーカーがだいたい同じような場所に出展しているのが分かる。入場して左側がクラブメーカー、中央にゴルフカートやゴルフ場管理系のメーカー、右側にアパレルメーカと決まっている。そのクラブメーカーが並ぶ一角にベティナルディのブースがあり、ことしも多くの人でにぎわっていた。
日本ではなかなかベティナルディ製パターの一覧を見ることもないので、こうした機会は非常に貴重である。ブースの中で、ひときわ目立つ場所にあったのが、ゼロトルクパター「ANTIDOTE(アンチドート)」の一群だ。昨年出ていたブレードタイプ「SB1」と大型マレットタイプ「SB2」に、新たにツノ型「SB3」とカマボコ型「SB5」が加わった。
昨年のベティナルディ社は空前のゼロトルクブームで、アンチドートシリーズが売れに売れたという。SB2に関しては、ベティナルディ史上、最も売れたモデルというほど(日本ではSB1がいちばん売れた)。勢いそのままに新たなモデルを送り出したわけだ。
そもそもベティナルディのゼロトルクを知らない方のためにおさらいをしておこう。解説は、その場にいた日本での販売を請け負う宮原圭史氏にお願いした。「ベティナルディのゼロトルクはロフト角3度、ライ角70度のスペックで、シャフトが真っすぐ重心の位置に挿さっているのが特徴です。アップライトに構えても、フラットに構えても、ゼロトルクの機能が変わらないんです」
無理やりゼロトルクにしているパターが多い中で、ヘッドの重心とシャフトの中心線を完全に一致させるために注力するあたりは、さすが技術力の高いベティナルディと言えるのではないか。
新登場のSB3とSB5は、アルミや他の素材を使わず303SS素材のみを複合して作ったヘッド。ともにマレットタイプだが、サイズが大きすぎないのがいかにもベティナルディらしく、先行販売しているアメリカでは早くも好調な売れ行きだという。
実はこのパター、ツアーローンチが先行していて、女子ツアーでは山城奈々が昨年秋口から使っていたという。日本でも発売が始まったばかり。ベティナルディのゼロトルク、一度打って、試してほしい。(フロリダ州オーランド/服部謙二郎)