ここまできたか!スイング中の体の動きも「トラックマン」/'26 PGA SHOWで見つけた“なんじゃこりゃ”その6
フロリダ州オーランドで先週行われたゴルフ界最大の見本市、PGAショーの会場に人だかりができていた。オレンジ色が目立つトラックマンのブースで、球を打ち終わった人が画面を見ながら説明を受けている。弾道測定機能に何か新しい機能が加わったのかな?
画面にはよく見る弾道やボールデータではなく、棒状でかたどられた人のような映像があり、その人から線が引かれて、スタンスの広さ、前傾の角度、腰の回転量など、体の細かい箇所の数値が表示されていた。
どうやら彼らが新しくローンチしたのは「3D Motion Analysis(3Dモーション解析)」と呼ばれる、スイング中の体の動きを立体的に計測するソフトウェアのようだ。打った人が“3Dスティックマン”という棒状の人型で表現され、360度回転させて体の動きを見ることができるという。頭、胸、腰などの傾きや向きのズレ、動きの量などを細かく数字で表示。もちろん、トップやインパクトなど任意のポジションで停止して、スティックマンと自分のスイング映像を重ね合わせてチェックもできる。ビジュアルは非常に分かりやすい。弾道だけでなく、体の動きも“トラック”できるようになったわけだ。
3Dモーション解析は測定用のスーツを着て体のあちこちにセンサーを付けないといけない…そんな煩雑なイメージがあったのだが、このシステムは正面側と後方側に2台のカメラを置いてトラックマンとキャリブレーション(較正)を行い、スイングを撮影するだけ。とても簡単だ。
「クラブの動き、体の動き、そして今までのボールデータのすべてを組み合わせたコーチングができます」と、マイクを握ったスタッフは自信満々に話している。確かにこれだと、文句が言えないほど自身のデータが丸裸になる。ただ一つ言えるのは、それだけ膨大な情報が得られてもゴルファー自身が消化できないと意味がない。つまりデータを分析して最適な処方箋を伝えてくれる人(コーチ)が必要になる。
そんなことを考えていると、ブースでタイガー・ウッズの元コーチであるクリス・コモ氏の姿を見つけた。彼もトラックマンのスタッフの話を熱心に聞いている。世界トップレベルのコーチも興味を示すほどの画期的な進化―。人だかりができる理由がよく分かった。(フロリダ州オーランド/服部謙二郎)