テーラーメイド/ゴルフ活性化に向けての仕掛けとは『ゴルフ業界トップに聞く2014年の展望』
GDO「ゴルフ活性化プロジェクト“HACKGOLF”について教えてください」
ジョン「PGAショー前夜に、多くのゴルフ業界関係者やメディアを招待し、ゴルフ活性化の第一歩となる“HACKGOLF”を発表しました。内容はとてもシンプルで、ゴルフの将来やゴルフ業界のことを考えている人なら誰でも参加できるような簡単なシステムを使って、
もっとゴルフが楽しくなるアイデアを出してもらう試みです。ゴルフ人口が減少する中、新しいアイデアが必要であることはわかっていながらも、明確な答えを見出せていない状況です。新しいアイデアを発展させ、確信をもって実現化していくためにゴルフ業界が一丸となり、投資していく必要があります。問題を話し合うことをやめて、解決策を考えることをはじめるべきです。このプロジェクトはゴルフ業界全体のためにおこなうものであり、我々の利益のためにおこなうものではありません。世界中から何千ものアイデアを集めれば、10や20くらいの実現可能なアイデアが生まれ、その中の1つや2つはこれからのゴルフ界を活性化させることができるかもしれません。そのためには様々な経験を積む必要があり、アイデアをテストマーケティングして、現実化させるための資金的なサポートに協力していきます。新しくゴルフを始める人が増えるように、ゴルフを誰もがもっと楽しくプレーできるように、一人でも多くのゴルファーに笑顔をもたらすようにと心から願っています」
GDO「この活動はアメリカのみの展開ですか」
ジョン「住んでいる場所が東京でも、サンパウロでも、パリでも、ゴルフを活性化したいというアイデアに変わりはありませんので、世界中からアイデアを募集できるようなグローバルな展開を考えています。そのために、ツイッターをはじめとするソーシャルメディアなどと連携し、グローバルなオープンソースシステムを開発しました」
GDO「他の企業は賛同してくれると思いますか」
ジョン「様々な企業が参加しやすいように働きかけていますので、賛同してくれることを願っています。これはテーラーメイド独自のマーケティングではありません。このプロジェクトを通じて、様々な人々の考えを終結して実現していくもので、我々が答えをだすわけではありませんから」(GDO編集長/向井康子)