テーラーメイド／10年先のマーケットを見越したゴルフ活性化プロジェクトに着手『ゴルフ業界トップに聞く2014年の展望』

～インサイドストーリー@ジャパンゴルフフェア2014～
「第48回ジャパンゴルフフェア2014」にて、ゴルフ業界で影響力のあるキーパーソンを直撃し、2014年の野望を聞き出す特別企画。普段は聞くことのできない話題の新製品の「インサイドストーリー」も合わせて取材します。

●山脇 康一(Koichi Yamawaki)
テーラーメイド ゴルフ株式会社 代表取締役社長

中央大学を卒業後、外資系商社から通信系企業での海外勤務を経て、1987 年にサロモン・スポーツ販売（株）テーラーメイド事業部に入社し、製造管理課の課長として東金工場（千葉県）の立ち上げに従事した。その後、マーケティング部長、取締役に就任し、1998 年にTaylorMade Golf Inc.(米国)に出向。プロダクトマーケティングに従事し、日本・アジア向けの製品開発を担当、2009 年にマーケティング担当副社長に就任し、会社の目覚ましい発展に貢献してきた。2013 年6 月1 日付で代表取締役社長に就任。

● ショーン・トゥーロン(Sean Toulon)
テーラーメイド-アディダス ゴルフカンパニー プロダクト・ブランドクリエイション上級副社長

ウィスコンシン州大学卒業後、営業担当としてテーラーメイド-アディダスゴルフカンパニーに入社。以来、セールスやマーケティングに加え、クラブの開発およびデザインなど様々な業務に従事。1993 年にはZevo Golf を創立、ゴルフ業界におけるリーディングブランドとして確立させた。その後2000 年にテーラーメイド-アディダスゴルフカンパニーに復職し、市場のみならず世界中のツアープロから評価される革新的なクラブ開発の陣頭指揮を取っている。

GDO「日本市場における2013年の振り返りをお願いします」

山脇「テーラーメイド、アディダスゴルフ、アシュワース、アダムスゴルフ、Yesパターの売上を含む会社全体でようやく300億の売上を達成し、ひとつの節目を迎えることができました。確定ではありませんが、日本市場におけるゴルフカテゴリーメーカー売上No.1になったと思います。アメリカ市場ではマーケットシェアが40%ありますし、日本の現在のシェアを考えると成長の余地があります。また、昨年の結果には満足していますが、グループに加わったばかりのアダムスゴルフなど、まだやるべきことがたくさんあると感じています」

GDO「業績がよかった主な要因を教えてください」

山脇「“ロケットボールズステージ2”、などのフェアウェイカテゴリーにおける売上拡大と、前半は“R1”、後半は“SLDR”でドライバーカテゴリーの新製品の立ち上げもあり、製品的にはかなり充実した年でした。シューズでも“adizero”や、ボアシステムが好調で数量売上シェアNo.1に返り咲くことができました」

GDO「2014年の目標を教えてください」

山脇「会社ですので右肩上がりで伸ばす必要があり、売上的には昨年対比5%増を目標としています。円安傾向になっており、仕入れコストの値上がりのため、利益面では昨年並みと予想しています」