キャロウェイ/満を持して発表した次世代“ビッグバーサ”でシェア拡大の加速を狙う『ゴルフ業界トップに聞く2014年の展望』
GDO「“ビッグバーサ”が今年の注力アイテムだと思いますが、ゴルファーにとって特別なブランドをなぜ今になって復活させたのでしょう」
チップ「“ビッグバーサ”は多くのゴルファーにとって大きな意味をもつ象徴的なブランドです。1990年代前半にゴルフ業界で一世を風靡し、キャロウェイゴルフの代名詞になっています。2年前にCEOに就任したときから、チーム内で新世代のビッグバーサの発売について話し合いを重ねてきました。また、消費者調査では、“ビッグバーサ”はゴルファーにとって特別なブランドであることを感じましたし、強みになることも実感しました。同時に、期待に応える技術開発が実現されるまで発売を待つことが重要でした。そして、研究開発チームは、遂に数々の困難を乗り越えて、“ビッグバーサ”に搭載している調整可能なペリメーターウェイティングと、“ビッグバーサアルファ”に搭載しているグラビティーコアテクノロジーの開発に成功しました。すべてのゴルファーの技術を向上させる前代未聞の技術開発を実現できた理由は、我々が持つ特許技術と何十年もかけて開発に膨大な予算を投資してきた結果です。1990年代にキャロウェイをドライバーカテゴリーのNo.1ブランドに押し上げた“ビッグバーサ”で、現在、技術革新で業界をリードできていることは、我々の取り組みを象徴しています」
GDO「昨年に引き続き2年連続でジャパンゴルフフェアのために来日されていますが、日本マーケットをどのようにとらえていますか」
チップ「全ゴルフメーカーの共通認識ですが、世界の中でも重要な市場としてとらえています。特にキャロウェイは日本でのビジネスのポテンシャルが大きいと考えているので、特に注力をしています」
GDO「ゴルフ業界全体で活性化のための活動が活発になっていますが、御社で取り組んでいることはありますか」
チップ「とても重要だと思っており、ほかのメーカーや諸団体と協力することで次の3つの柱をベースにプロジェクトを進めています。1.技術開発に注力し、ゴルファーにワクワク感を与え続けること 2.ゴルファーだけでなく、業界全体の活性化に影響を及ぼすために、“ファーストティープログラム”や、“Get Golf Ready”などゴルフを始めたい人たちをサポートすること 3.アメリカで成功をおさめていますが、ゴルフ練習場とエンターテイメントを兼ね備えた施設を提供する“トップゴルフ”へ投資をすることで、若者層がゴルフに触れ合う機会を増やすことです」
(GDO編集長/向井康子)