ミズノ/先をいく“フィッティング技術”で市場を創る『ゴルフ業界トップに聞く2014年の展望』
~インサイドストーリー@ジャパンゴルフフェア2014~
「第48回ジャパンゴルフフェア2014」にて、ゴルフ業界で影響力のあるキーパーソンを直撃し、2014年の野望を聞き出す特別企画。普段は聞くことのできない話題の新製品の「インサイドストーリー」も合わせて取材します。
●ミズノ株式会社 取締役(ゴルフ事業部、ゴルフ西日本・東日本営業部、グローバルゴルフプロダクト部、広報宣伝部担当)松下真也
1977年入社後、広報宣伝部、商品開発部、ゴルフ事業部事業部長を経て2008年にグローバル・ゴルフ事業、ゴルフ事業部担当取締役に就任。
GDO「2013年の振り返りをお願いします」
松下「ゴルフ業界全体が伸び悩む中で、2~3年前からフィッティングを含めたアイアン事業に注力した戦略が成功し、前年比売上で約107%となりました。シューズも同様に、フィッティングに力を入れた“GENEM(ジェネム)”が好調で、ゴルフシューズにおける最高売上数を記録しました。合格点だとは思いますが、注力した部分のみ結果がでており、全体的には低調な印象がありました」
GDO「2014年の戦略を教えてください」
松下「アイアン事業が安定しており、目標シェアを達成したので、2014年はウッド事業に注力をします。大きな戦略の転換となりますが、ミズノ独自の方法によるフィッティング技術を活用した市場をつくりあげていきます」
GDO「弱みに注力して強みに変えていく戦略ですか」
松下「右肩下がりで推移していたゴルフ事業を立て直すため、数年前からアイアン事業を強化して基礎をしっかりさせることを目標としていました。ここ最近、カスタムフィッティングに注力してきたことで、一定の成果を得たため、経営の2番目の柱をつくるために弱みであるウッド事業に特化し、利益貢献を目指します」
GDO「シューズ事業が注目されていますが」
松下「今年のゴルフフェア会場では、ゴルフシューズを大きく取り上げているブースが目立ちます。我々がいち早く取り組んできた結果として他社が追随している状況ですが、“BOAシステム”とフィッティングを融合させたような一歩先をいく新たな戦略でシューズのプロモーションをしていきます」