ティショットを飛ばしたい! 飛びの三要素とは
ギアも研究し始めたS吉クン
ゴルフ場研究でおなじみのS吉クンですが、最近ついにギアも研究し始めました。なんでも誰かに「ギアを知らずにゴルフは語れないよ」と言われて悔しかったんだとか。
そんな彼が、ギア研究で最初のテーマに選んだのが「どうやれば最も遠くまで飛ぶのか」ということ。ミーハーで分かりやすいS吉クンらしいですが、ティショットを1ヤードでも遠くに飛ばしたいという人は多いと思います。「飛ばし」はゴルファーにとって最大にして永遠のテーマの一つかもしれませんね。
さっそく実験するんだ、と鼻息も荒く飛び出していったS吉クンですが、結果はどうなることやら……。
「飛びの3要素」とは?
(S吉)…ということで来てしまいました、本間ゴルフ酒田工場。こちらには国内屈指のゴルフクラブ研究施設があると噂に聞きましたので。工場長の諏訪博士さん、いきなりで恐縮ですがよろしくお願いします。
(諏訪)ようこそ酒田工場へ。ところで、何を調べたいんでしょうか?
(S吉)ずばり、どうやればティショットが最も飛ぶのか知りたいです!
(諏訪)なるほど。ではまず「飛びの3要素」を説明します。ボールの飛距離は「初速」、「打ち出し角」、「スピン量」の3つが関係して決まるんです。「初速」とは、ボールが打ち出された瞬間のスピード。「打ち出し角」は、横から見てボールが飛ぶ軌道と水平線が作る角度。「スピン量」は、ボールにかかる縦回転(通常、バックスピン:進行方向に対して逆回転)の回転数のことです。
(S吉)では、「初速」「打ち出し角」「スピン量」をそれぞれ大きくすればするほど飛距離も出るわけですか?
(諏訪)それは違います。初速は数値が大きい、つまり速ければ速いほど飛びますが、打ち出し角は高すぎても低すぎてもいけません。スピン(バックスピン)量も同じで、多過ぎても少なすぎても飛距離をロスしてしまうんです。
つまり、自分のヘッドスピードで可能な限り速い初速で、ちょうど良い打ち出し角とバックスピン量が得られれば、その人が出せる理論的な最大飛距離に近づくということです。
(S吉)なるほど。では、さっそく実験させてください!