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最適なスピン量と打ち出し角で飛距離アップ!

2015/06/18 10:00

これが理想の「飛びの三要素」の組み合わせ

実験では、ヘッドスピードを40m/sから52m/sまで3m/s刻みで変えてみた。スピン量は、男子プロ並みの1800rpmを理想値とし、他にも一般アマチュアゴルファーが現実的に出せる範囲と思われる2400rpm、3000rpmでも計測。それぞれの最大飛距離を表で示した(左表)。

(S吉)いやぁ、これはとても参考になるデータが出ました。スピン量を抑えられれば、ヘッドスピードを上げられなくても、こんなに飛距離が伸ばせるとは!

(宮川)そうですね。アマチュアゴルファーの多くはスピン量3000rpmくらいで打っている方が多いと思いますが、それを2400rpmにできれば5~7ヤード飛距離を伸ばせることになります。もちろん打ち出し角との兼ね合いもありますが、スピン量を2000rpm前後までに落とせれば、計算上はさらに4~6ヤードくらいは伸ばせることになりますね。

(S吉)では、どうやったらスピン量をコントロールできるんでしょうか?

(清水)そうですね、色々な要素があると思いますが、私たちの専門分野である「ボール」の果たす役割は大きいと思いますよ。なんといっても、空中を飛んで飛距離を稼ぐのはボールなんですから。

(S吉)それは良いことを聞きました!では次はボールで「飛ばす」方法を探るぞ!

取材協力

■ ブリヂストンスポーツ ゴルフテストセンター(埼玉県秩父市)

敷地面積38,000平米、コース全長430メートルの施設は、ゴルフメーカーとして国内最大級の規模を誇る。ベント芝グリーンやバンカーも備え、さまざまなプレーシーンを想定した実験が可能となっている。
今回お借りしたボールランチャーの他にも、超高性能ショットロボやサイエンスアイフィールドなどの試験設備を持つ。日々、高精度の各種データ収集を行っており、同社のゴルフボールやクラブの設計・開発に大きく貢献している。

[今回の取材で使用した製品・機材]
●ボール
ブリヂストンゴルフ TOUR B330RX
●測定機材
弾道測定器「TRACKMAN」

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