慣性モーメントに着目、曲がらないドライバー探し
2019/08/30 05:00
ドライバーに何を求めるかを聞かれたら、大抵の人は“飛距離”と答えるのではないだろうか。しかしいくら飛ばせても、ボールを曲げてしまっては意味がない。
そこで着目したいのが慣性モーメントだ。ヘッドの動きにくさの指標となる数値で、これが大きいほどミスヒットしてもヘッドがぶれにくく、その結果ボールが曲がりづらい。ちなみにこの数値の上限は、5900g・cm2とルールで定められている(ヘッドの重心を中心とした、ヘッド左右慣性モーメント)。
かつて史上最高の慣性モーメントで話題を呼んだのが「ナイキ サスクワッチ SUMO スクエア 5900 ドライバー」だ。2008年に発売されたモデルで、ルールでの限界値“5900”を名前に刻んでいる。発売から10年以上経ち、中古ショップでは非常に数が少ないが、もし見つかれば5000円前後で手に入るのではないだろうか。
最近のモデルで探すならば、「ピン G400 MAX ドライバー」が、慣性モーメント約5400g・cm2と、かなり大きめになるだろう。ティショットが命運を握ると言われる6月の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で、片山晋呉が使用したことでも話題となった。2018年3月に発売されたモデルだが、中古市場でも人気が高く、3万円台くらいからと価格は堅調だ。
ただし、慣性モーメントが大きくヘッドがぶれにくいということは、意図的にヘッドをターンさせるのは難しいということ。普段ボールがつかまらない人や、球筋をコントロールしたい人には、正直向いていない特性だろう。それを踏まえてもまっすぐ飛ぶドライバーを探したい場合は、慣性モーメントを指標にしてみよう。