メジャーを制した原英莉花のクラブを中古でチェック
2020/10/16 05:00
「日本女子オープン」史上最長コースを、持ち前の飛距離を生かして制した原英莉花。クラブに造詣が深い尾崎将司を師匠に持ち、クラブにも“ジャンボイズム”が反映されている。その優勝セッティングを中古ショップ的に分析してみよう。
「ミズノプロ モデル-E ドライバー」は、ヘッドの重心距離が短めで操作性がありながら、フェースの反発が高く飛距離性能も両立。中古では3万円台後半から見つけることができる。フェアウェイウッドは「ミズノ ST200 フェアウェイウッド」の3Wと5Wを入れているが、海外モデルのため日本では発売されておらず、中古市場にはほとんど出てこない。
今回注目されたのが、発売されたばかりの「ミズノ JPX921 ホットメタル アイアン」を使用したこと。尾崎から「IMIDE AND SUNS(イミドアンドサンズ)」のオリジナルシャフトを譲ってもらい、そのシャフトに一番合っていたヘッドがこのモデルだったようだ。世界戦略モデルとなる「JPX921」シリーズは、トウ側の重量を軽減して重心距離を短くし、つかまりやすいクラブ。飛距離性能も高く、やさしく打てるのが特徴で、海外での人気も高い。
発売されてから間もないので、中古ショップでは見つけられないが、オススメなのは値下がりしている前作の「JPX919 ホットメタル アイアン」。最新モデルと素材や構造も非常に近く、5万円(6本セット)を切る価格が魅力だ。
やさしいアイアンを使うほうが無理のないスイングを作れるという“ジャンボイズム”が反映されつつ、得意なドライバーは原のこだわりを大切にしていて上級者好み。ウッド系は得意だけど、アイアンが苦手というアマチュアは参考になるセッティングだろう。