「i230 アイアン」そろそろ値段下がらないかなぁ…ちなみに「i210」は? 中古チェック
2月にアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で海外初優勝を果たし、「BMW 日本ゴルフツアー選手権」では国内メジャー初制覇を果たした金谷拓実。大会コース宍戸ヒルズの17番ホール、優勝を手繰り寄せたラフからの池越えのセカンドショットは圧巻だったが、その手に握られていたのはピン「i230 アイアン」(2022年)の6番アイアンだった。金谷は気に入ったモデルを使い続けることで知られており、プロデビューから長らく使ってきた前作「i210」からすぐにスイッチを決断した際にはメーカー担当者も驚いたという。
「i230」は渋野日向子や契約外の藤田さいきも使用している。人気を集める理由はツアーモデルにしてはヘッドが大きく、深めのキャビティでソール幅が広く寛容性が高いことだろう。アマチュアでも使いこなせるモデルで、スチールシャフトを装着した6本セットは中古で12万円前後からとまだまだ高値が続いている。前作を上回る性能でないとモデルチェンジしないと公言する同社が、新作発表までに4年を要したという逸話も人気に華を添えている。
前作の「i210 アイアン」(2018年)も根強い人気で、「ザ・メモリアルトーナメント」を制したビクトル・ホブランも今でも使用している。契約プロの鈴木愛、上原彩子も「i210」を使い続けている。ソール幅が狭めでアスリート感のある見た目だが、ヘッドの慣性モーメントが高く、打感の良さも備えている。中古市場でも品薄気味でスチールシャフト装着モデル(6本セット)で7万円前後からが相場だ。
予算が限られている場合は、2017年モデルの「i200 アイアン」もオススメしたい逸品。深めのキャビティと幅広ソールで見た目の安心感があり、ツアープロからの人気を集めていた。「i230」「i210」と比べると中古での在庫も豊富にあり、スチールシャフト装着モデルは6本セットで4万円前半から見つかる。
ピンのアイアンはバウンス角が大きく、ダフリなどのミスに強いため、アマチュアでも使いやすい。練習場のマットでは体感しにくいが、コースでは威力を発揮してくれるだろう。唯一気になる点は、3モデルともに7番でロフト角が33度とイマドキのアイアンに比べるとロフトが寝ている分、飛ばないと感じること。初心者から中級者までレベルアップしても長く使用できるアイアンなので、ぜひ中古ショップでチェックして欲しい。