100切りのカギは、FW&ハイブリッドの意識改革
100切りを目指すゴルファーは、春のゴルフシーズンに向けて、今からしっかり準備しておこう! 渋野日向子を指導して注目を浴びた青木翔コーチが、コンスタントに100を切るためのポイントを全6回にわたってレッスンします。動画では、「トップトレーサー」を使って遊び感覚で上達できる練習法も紹介。第4回のテーマはフェアウェイウッド&ハイブリッド。距離が長いホールの攻略に欠かせないクラブなので、苦手意識がある人はチェックしてみよう!
「球を上げたい」「飛ばしたい」がミスの原因
フェアウェイウッドやハイブリッドは、アイアンに比べてシャフトが長いクラブ。地面から打つクラブの中で、体とボールの距離が最も遠くなるため、苦手意識があるアマチュアゴルファーは多いようです。ミスヒットしてしまう大きな原因は、「球を上げたい」「飛ばしたい」という意識から生まれます。「球を上げたい」という気持ちが強いと、ダウンスイングで軸が傾きすぎてしまい、打点がブレてしまいます。また、「飛ばしたい」と思うほど、体が飛球線側に突っ込んでしまい、スムーズに振れなくなるのです。
ティアップして苦手意識を払しょく
フェアウェイウッドやハイブリッドの苦手意識を払しょくするためには、まず「球を上げよう」としなくても球が上がること、「飛ばそう」としなくても飛ぶことを体感する必要があります。そこでお勧めしたいのが、ティアップして球を打つ練習法です。これだけでラクに球が上がるため、余計な力が入りにくくなります。
それでもうまくいかない人は、「ドライバー編」でお伝えしたように、両足の真ん中にクラブを置き、体の中心を意識しながらスイングしてみましょう。軸のブレがなくなり、打点が安定してくるはずです。
打点が安定するスプリットハンド・ドリル
続いて、具体的な体の動かし方をレッスンしましょう。「アイアン編」で紹介したように、スイングは円運動です。ヘッドをクルっと回して、一番低い位置にヘッドが下りた時にインパクトすると、軌道と打点が安定し、真っすぐ遠くに飛ばすことができます。この動きを覚えるのに効果的なドリルがスプリットハンドです。こぶし一個分くらい、左右の手を離してクラブを握り、ダウンスイングで両ひじをスッと伸ばしてインパクトしてください。
飛ばそうとすると、右ひじを曲げたままダウンスイングすることになるし、球を上げようとすると、左ひじが曲がったままインパクトを迎えやすくなるので要注意。ヘッドの重さを感じながら、両ひじを伸ばしてクラブを振り下ろすスイングを体に覚えこませましょう。
■ 青木翔(あおき・しょう) プロフィール
1983年生まれ、福岡県出身。2011年からレッスン活動をスタートし、翌年「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。渋野日向子や三ヶ島かな、野澤真央らを指導している。2020年、ゴルフダイジェストアワード「レッスンオブザイヤ―」受賞。
青木翔が教える「100を切る」6つの技術 記事一覧
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