青木翔「100を切る」技術

100切りのカギは、“ボギーオン”を意識した仮想ラウンド

2021/03/26 17:00

100切りを目指すゴルファーは、春のゴルフシーズンに向けて、今からしっかり準備しておこう! 渋野日向子を指導して注目を浴びた青木翔コーチが、コンスタントに100を切るためのポイントを全6回にわたってレッスンします。動画では、「トップトレーサー」を使って遊び感覚で上達できる練習法も紹介。最終回のテーマはレンジでの仮想ラウンド。実戦を想定した効率的な練習をしましょう。

“ボギーオン”を目指して仮想ラウンドをしてみよう

実際のラウンドを想定して練習することも重要

スイング作りを目的にレンジで打ち込むことは大切ですが、実際のラウンドを想定して練習することも重要です。例えば、「330ydのパー4」「480ydのパー5」「160ydのパー3」など、トップトレーサーに自分が想定したコース設定を入力し、ティショットからグリーンに乗せるまでのショットを打ってみましょう。ここでお伝えしたいことは、100切りを目指すゴルファーは、「ボギーオン」させることを一番に考えてください。パー4なら3オンさせればOK。仮に全ホールでボギーオンし、2パットでカップインすれば、トータルスコアは90になります。そう考えると、100の壁を破れそうな気がしてきませんか?

「ティショット=ドライバー」である必要はない!

ティショットの選択肢としてドライバー以外のクラブを考えることも大切

では、ボギーオンをするためにはどうすればいいのか。例えば330ydのパー4なら、極論すれば110ydを3回打てばグリーンまで届きます。また、480ydの長いパー5でも、120ydを4回打てばボギーオンできるわけです。つまり「110yd×3回」「120yd×4回」を打つ練習にも意味はあるわけですが、実際にこのマネジメントでラウンドしても、面白くありませんよね?

ボギーオンの意識は常に持ちながら、やはり、ティショットは飛ぶクラブを選択しましょう。必ずしもドライバーを選択する必要はありません。ドライバーが苦手な人は、200yd程度飛ばせるフェアウェイウッドやハイブリッドでティショットを打つといいでしょう。

短いクラブのコントロールショットがカギを握る

指3本分余らせる程度にクラブを短く持つ

レンジで仮想ラウンドをしていると分かりますが、どんな距離のホールでも、グリーンまでの残り距離が100yd前後になるケースが増えてきます。この距離は、「PWや9Iのフルショットよりも、やや短め」という人が多いのではないでしょうか。最後に、グリーンオンのカギを握る短いクラブでのコントロールショットのコツをお伝えします。まず、クラブを指3本分余らせる程度に短く持ち、フルショットよりもスタンス幅を狭くしてください。

フルショットよりもスタンス幅を狭くしボール半個分右にセットする

ボール位置は通常よりもボール半個分、右にセット。このアドレスを作り、スタンスの範囲内でしっかり振り切れば、フルショットより10yd程度短い距離を正確に打つことができるはずです。仮想ラウンドでしっかりイメージを作り、本番で100切りを達成しましょう!

■ 青木翔(あおき・しょう) プロフィール

1983年生まれ、福岡県出身。2011年からレッスン活動をスタートし、翌年「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。渋野日向子三ヶ島かな野澤真央らを指導している。2020年、ゴルフダイジェストアワード「レッスンオブザイヤ―」受賞。

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