振るBODYメソッド

肋骨のストレッチで手打ちを防止

2022/03/31 14:30
上半身の柔軟性を上げるストレッチ(写真AC、クリエーター:こうまるさん)

ゴルフのスイングは上半身と下半身のねじりを使って飛ばすため、身体の硬さはミスを招きます。ねじりを加えるために特に重要なのが、広背筋と肋骨(ろっこつ)。前回の連載で広背筋を取り上げたので、今回は肋骨付近の筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。

ねじりをしっかり作れないと、手打ちになるため、左右に散るボールが出てしまいます。ダウンスイングで調整して真っ直ぐ飛ばせる場合はありますが、再現性はとても低いです。力がしっかりボールに伝わらないため、飛距離も低下します。

肋骨付近の筋肉は呼吸に関わるため、呼吸筋とも言われています。肋骨付近の筋肉が固まると呼吸が浅くなり、血流が悪くなります。代謝も低下して、肩こりや冷えなどの不調の原因になります。同じ姿勢でデスクワークを続けたり、猫背を改善していない人は注意が必要です。肋骨のストレッチをすぐに試しましょう

トレーニング1

肋骨を押します

(1)両手で肋骨を軽く押します
(2)上半身を左右に傾けます
(3)交互に10回ずつ行います

トレーニング2

上半身は開かないように気をつけます

(1)横向きに寝て、両ひざを90度に曲げます
(2)左手を後頭部に、右手を左側の肋骨の位置にします
(3)左ひじを開きます
(4)上半身は開かないように、右手で肋骨を押さえます
(5)10回繰り返し、逆で行います

※腕を上げながら上半身を開かないような格好になるため、ゴルフスイングのトップと同じ状態になります。

取材協力/fmill

■ 工藤健正(くどう・たけまさ) プロフィール

スポーツトレーナー。サッカーやバレーボールチームを経て2009年に諸見里しのぶの帯同トレーナーとして賞金女王争いをサポートした。15年からは宮里美香のトレーナーとして米ツアーに帯同。その後は元世界ランキング1位のリディア・コーのトレーナーも務め、帰国後はテレサ・ルーらをサポート。現在はトップアスリートからスポーツ愛好家など幅広くサポートしている。