教えて○○プロ、正解はどっち?

スイングリズム「ゆっくり」or「速く」、どっち?/教えて市原弘大編

2015/08/17 09:00

下半身を使えば、『ゆっくり』に見える!

画像右は、「手打ち」と呼ばれる状態

手や腕の力だけでヘッドを『速く』振ろうとしても限界があります。ヘッドスピードを上げるには、下半身や体幹を主体にしたスイングが理想です。手や腕で振るスイングより、遥かに大きなパワーを生み出せます。

「切り返し」を急がない!

腰を切り返した勢いで、腕が下りてくるのが正解!

上半身はできるだけリラックスしていることが重要です。特に、切り返しで手や腕を使ってクラブを振り下ろさないこと。切り返しを急がず、下半身の動きで腕とクラブを引き下ろすことで、プロのように『ゆっくり』な動きに見えるのです。

腕とヘッドの時間差で、“タメ”を生む!

ヘッドより「手元」が先に下りている

ダウンスイングでも、上半身は脱力したまま。そうすることで、ダウンスイングで大きな“タメ”が生まれます。この“タメ”は、腕とヘッドの時間差により生まれてくるもの。腕とヘッドが下りてくるタイミングに差が生まれれば、ヘッドスピードは自然と上がるものです。

インパクトで押し込む!

インパクト直前で、ヘッドが「手元」を追い越す!

そしてインパクトは、ヘッドで重いものを押し込んでいくイメージを持ちましょう。重いものを押すには、手や腕だけでは力が入りませんよね。自然と脚や体幹を使って押そうとするはず。遅れてきたヘッドが、インパクトの瞬間に更に押し込まれることで、より走る動きとなります。それによってボールに最大限のパワーが伝わるのです。

解説/市原弘大
1982年5月29日生まれ、東京都出身。高校時代に日本ジュニアを制し、世界ジュニアに3年連続出場。高校卒業後すぐにプロ転向。アジアンツアーへの挑戦も意欲的に行い、2009年には賞金ランク13位に入る活躍を見せる。今季は昨季3年ぶりに奪回したシード権を生かし、更なる飛躍を目指す

撮影協力/ルコックゴルフ、ロイヤルスターゴルフクラブ

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