パター練習で時間をかけるのは「ロングパット」or「ショートパット」、どっち?/教えて甲斐慎太郎編
朝、ラウンド前に練習すべきは?
その日のスコアを左右すると言っても過言ではないパッティング。パット数を30台前半で収めるか、40前後かでは、トータルスコアに大きく関わってくる。そこで重要なのが、ラウンド前の練習法だ。パッティンググリーンで時間をかけるのは『ロングパット』、それとも『ショートパット』? 今週から6回にわたり、豪快且つ繊細なゴルフに定評のある甲斐慎太郎プロに回答いただく。
90台はほぼ半々!
平均90台ゴルファー調査では、『ロングパット』派が51%と『ショートパット』派49%とほぼ半々の結果に。『ロングパット』派の理由は「まずはタッチを合わせたいので」(GUさん/48歳)、『ショートパット派』の理由は「1メートル範囲内のパットを決めきれるかどうかで一日のリズムを大きく左右するから」(KKさん/38歳)といったものだった。
アベレージゴルファーの意見はほぼ半々だったが、果たして甲斐慎太郎プロの見解は……!?(以下、甲斐プロの解説)
プロの場合は『ショートパット』!
「ゴルフにおいてパッティングは、スコアメークの最大の“キモ”です。僕たちプロもラウンド前には、パッティンググリーンで入念に時間をかけて練習をします。では、『ロングパット』と『ショートパット』どちらにより多くの時間を割いているかと言えば、単純に“時間の長さ”ではほぼ同じか、『ショートパット』の方がやや多めというのが答えです。
ただし、重要なのは『ロングパット』!
ラウンド前のパッティング練習で僕が最も重視しているのは、その日のグリーンの状況を把握すること。つまりタッチ(距離感)を合わせることです。練習グリーンに入ったら、まずは長い距離を転がし、その日のグリーンのスピードをチェックします。僕たちプロはほぼ毎日ゴルフをして、練習ラウンドもしているのでタッチを合わせるのに時間はかかりません。たとえ時間は短くても、『ショートパット』より『ロングパット』の練習の方が重要度は高いのです。