冬の薄芝では「ランを出す」or「キャリーで攻める」、どっち?/教えて甲斐慎太郎編
2016/02/09 09:00
「フェースを開く」はNG!
「ボールを高く上げるにはフェースを開いて打つという方法もありますが、冬の薄芝ではオススメできません。フェースを開いてしまうとソールのバウンスが効き過ぎて、冬の硬い地面に弾かれ、ハーフトップなどのミスが出やすくなるからです。またロフトが大きくなり、飛距離も余計に落ちてしまいます。
ラフでも「通常通り」でOK!
番手を上げて打つのはフェアウェイだけでなく、冬の枯れたラフでも同じです。冬の枯れたラフはフェアウェイと違い、ボールが芝の上に浮くので、ヘッドと地面の間にヘッドを入れる隙間があります。このため、フェースは開かず通常通り振っていけます。
フライヤーは考えなくてよし!
また冬場のラフは芝の密度が低く、フライヤーが起こりにくいので番手は上げません。シーズン中、プロがラフからのショットで番手を下げる場面をよく見ると思いますが、冬の間はその必要がないのです。逆に寒さでヘッドスピードが落ちる分、番手をひとつ上げて通常通りに振るときもあります」。
解説/甲斐慎太郎
1981年5月29日、宮崎県生まれ。中学2年生でゴルフを始め、福岡県の沖学園高校から日本体育大学に進学。4年生時には日本アマと日本学生選手権を制覇。04年にプロ入りし、08年の「パナH杯KBCオーガスタ」でツアー初優勝。今季は2011年以降、喪失しているツアーシード権の復活に期待がかかる
撮影協力/ルコックゴルフ、ゴルフ倶楽部成田ハイツリー