プロの目を盗め!

ライン出しの“目”を盗め! 中井学編

2017/01/24 09:00

コースで忘れがちな“目標意識”

グリーンをじっと確認する中井プロに対し、ジャンプしながら確認する黒田さん

(以下、中井学プロの解説)
黒田さんはピンが見えるところまで歩き、一度グリーンを確認していますが、ボール位置に戻ってきてからは目標を意識した目線の動きがありませんでした。これは目標への意識が漠然となっている証拠。練習場では、目標となる柱や建造物があるのに対し、コースではそれがありません。練習場とコースのこの違いを頭に入れ、本番で目標取りをしている人は少ないです。

“ターゲットの木”に向けて打つ

木がない場合は、対面する山や雲でも代用できる

まずは目標への意識を高く持つことです。そして、目標が見えない場合は仮想の目標を必ず設定する。これが“ライン出し”のショットには欠かせません。目標設定をしていれば、多少の曲げ幅でも大ケガにはなりませんが、設定をしていないとそもそも目標方向に向いていないので、ミスの幅は広くなります。

「右に向いている」危険性を疑う

目標ライン(黄線)と目線(青線)を同じにしがち×

また、ここで注意したいのがスタンスを目標より右に取ることです。アマチュアゴルファーの皆さんに多いのが、目標より右を向いて構えてしまうミスです。これは、ボール後方に立った景色と、アドレス後に横目で見た景色とを一致させたくなるからです。

違和感を感じたら、必ず仕切り直す!

同じ方向でも、ここまでイメージが異なる(Tobii Proグラス2 画像)

目標ラインに対してスタンスをスクエアに取るためにも、ボール後方に立った視界と、アドレス時の視界をしっかり切り分けて考えることです。方向を正確に把握できるのは、両目が目標に正対したときです。つまり、ボール後方に立ったときのみです。目標とボールを結ぶ後方からの視線でスパットを決めたら、アドレス時にはそれを再調整しないこと。アドレスしたあと、少しでも視界に違和感を感じたなら、改めて後方に戻って仕切り直すことをおすすめします。

ライン出しショット、プロ目線をおさらい

【ここを盗め!】
・ボール後方で目標を設定する
・目標が見えない場合は、必ず確認できる場所まで見に行く
・ボール位置に戻ったあと、後方から目標を再確認

撮影協力/京葉カントリー倶楽部トビー・テクノロジー株式会社

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