永井延宏のフェースコントロール

プロローグ 上達はフェースの開き方にありっ!

2014/06/26 10:00

始動からトップまでのフェースの開き方が肝心

フェースコントロールは、スイングの形に大きく影響します。フェースを大きく開く人は、そのフェースの開きを取り戻そうとする身体の動きになり、逆にフェースを閉じ気味に使う人は、インパクトまでにフェースをスクエアに戻そうとヘッドを遅らせます。つまりフェース面が開くか閉じるかで、身体の動きやスイングのタイミングも、ひとつのパターンとして決まってしまうのです。

正しいスイングのメカニズムとしては、バックスイングの後半(ハーフバック以降)でフェースを開く動作が入ります。ここでいうフェースを開く動作と、多くのゴルファーの上達を阻むハードルとなっているフェースの開きとは、全く違うモノなのは言うまでもありません。

やってはいけない動きは3種類

今回の連載のキーワードは、フェースを開くとは?です。フェースが開くことでスイングをダメにしてしまう、つまりデスムーブとなるケースもあるし、正しいスイングのメカニズムに必要なフェースを開くという動作もあります。その違いはいったいどこにあるのか、そしてどうしたら改善されるのかについて、今後くわしく解説していきます。
やってはいけない身体の動きやクラブの動きは、すべてフェースを開くというミスによるものです。その動きは主に3種類あり、デスムーブA、デスムーブB、デスムーブAB複合型と名付けています。自分がどのタイプに該当するのかを考えながら読んでいただくと、イメージがつきやすいかもしれません。
また、フェースを開くという意味を理解するのに、クラブの構造を知ることも役に立ちます。「フェースの開き」を起点にさまざまな角度からスコアアップのヒントをお伝えしていくので、次回もどうぞお楽しみに。

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