キャディバッグを背負ってクラブを振ってみよう
手だけで始動するとスイングに様々な弊害が生まれる
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“テークバックを低く長く”等、レッスンやゴルフ雑誌に見られる言葉を間違って解釈するとクラブだけをそのように動かそうとしてしまうので、手だけで始動し手が浮きあがりやすくなります。そうするとクラブと身体の距離の関係が崩れ、せっかくアドレスが正しくできていてもデスムーブをはじめ様々なミスを生む原因になってしまうのです。4時から8時までのクラブの動きはシャフトも回転しませんし、グリップエンドも常に身体を指したまま。手で始動するのではなく、身体全体でクラブを動かすことが大切です。
左肩にストラップをかけてキャディバッグを背負ってみよう
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身体全体で始動するテークバックを身に付けるのに効果的な方法をお教えしましょう。まずキャディバックのストラップを左肩にかけバッグ本体がお尻にくるように背負います。そしてこの状態でアドレスしてください。肩から背負っているので手だけでテークバックしようとしてもキャディバッグは動きません。キャディバックが始動と同じタイミングで左に移動しはじめ、8時ぐらいのタイミングでキャディバックを左側に落とすようにシャドウスイングをしてください。身体がしっかりと使えていないとキャディバッグは最初から動きません。このドリルで、身体全体で始動する感覚を覚えてください。
キャディバッグドリルは切返しの動きも覚えられる
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このキャディバッグを背負ってスイングするドリルは、切返しの身体の動きを覚えるにも有効です。始動からトップまでは、身体全体でテークバックする動きと同じで8時までにキャディバッグを左側に落とし、トップの形を作ります。その形のまま、左側に落としたキャディバッグをもう一度左腰に乗せなおしてください。この動きが切返しの正しい動きなのです。詳しい説明は次の頁でしますが、この動きができるとできないでは、スイングの再現性はもちろん飛距離に関してもかなりの差が出る部分です。是非覚えてください。