スイングの始動から腰までは、ヘッドを回転させない
正しいフェースコントロールを身に付ける その1
第1回から第8回まで3タイプのデスムーブの解説とそれぞれの対処法を永井プロに教えていただいた。ここからは正しいフェースコントロールを身に付けるため、正しい動きとその練習方法を詳しく教えて頂こう。「正しいフェースコントロールを身に付けるには、まず正しいテークバックを身に付ける必要があります。過去の回でも説明しましたが、テークバックはパワーを貯め、正しくインパクトを迎えるための助走です。助走が正しくできないと効率よくエネルギーを伝えるインパクトはできないのです。まずは、スイングの初動から8時までの動きを説明していきましょう。」
デスムーブが問題なのは取り戻す動きが必要になるから
しつこいようですが、デスムーブが問題なのは、まずテークバック無駄な動きをしてしまうと、ダウンスイングでそれを取り返すための無駄な動きがさらに必要になる為、思い描く様なスイングや効率のいいインパクトができなくなるからです。例えばデスムーブAは、過剰なフェース面の回転の事ですが、クラブの構造上ヘッドが開く方向に動きたがる性質を持っているため、初動からフェースを開くようなイメージを持っていると、ハーフバックまでの間にかなり大きくフェースが開いてしまいます。正しいテークバックは、初動から8時までの“横のゾーン”での動きがカギになります。
初動からフェースを開いてしまうとミスの幅が大きくなる
これもこの企画で何度かお話していますが、初動から8時までのフェース面は開かない。0度のままが正解です。そこからトップに向かい、フェース面の回転の数値が50度前後に収めるのがいわゆるスクエアなフェース面となりますが、フェースの開閉にとらわれるのではなく、8時以降からトップまでに正しいプレーンとコックが出来れば、自然とフェースがこの数値になります。
私が生徒さんを見ていて感じるのは、ハーフバックからトップ位置に向かう流れは50度前後に収まっているのに、ハーフバックまでにフェースを開く動きが強いため、トップ位置でのフェースの開きを示す数値が大きく50度を越えてしまうというパターンがあります。このタイプは、ショット力はあるけど不安定なタイプに多い様です。この場合、ハーフバックまでの開く動きを減らす動きを指導すると、当然トップ位置での数値も良くなりますし、スイング軌道やタメの作り方なども良くなります。それだけ初動から8時までの動きは重要なので、フェースの回転角0度を目標にクラブの動かし方を修正していきましょう。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
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- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
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