エピローグ 正しいフェースコントロールは正しいスイングにつながる
形ばかり気にしても良い球は打てない
この連載もいよいよ最終回。11回に渡り、永井プロにやってはいけない動き“デスムーブ”の解説と対処法。そして効率良く上達するために必要な“フェースコントロール”の解説と習得するためのドリルなどをご紹介いただいた。特に“デスムーブ”ことフェースを開きすぎる動きは、当てはまるゴルファーも多かったはずだ。永井プロは言う。「トーナメント中継やゴルフ雑誌などで、プロのスイングを見ると真似したくなりますよね。しかし形ばかり真似してもスイングの問題点を把握していなければ上達するのは難しいのです。」
良いスイングは効率良くボールを打つための結果の形
ツアーで戦うプロゴルファーは、自分でいかに思う通りにボールをコントロールして一点を狙えるかが勝負です。その結果を得るためには、どのようにフェースをボールに当てれば良いか、できない理由は何かのメカニズムを考えながら練習を積みます。つまりスイングの形以前にまず“こういう球が打ちたい”という意思があり、それが形になった様を我々は目にしているのです。このメカニズムの理解に、最近ではツアープロの間でも様々な計測器が活用されています。形やフィーリングではなく、スイングと弾道のメカニズムを理解しながら、それを自分で使いこなすための練習やコーチングが最近のトレンドです。
自分のエラーを見つけ出し、改善することが上達につながる
プロゴルファーに限らずゴルフの上手い方は、自分のミスの傾向を知っています。自分にどのようなミスがおきているのか、そのミスはどうすれば減らすこと、なくすことができるのかを研究している方ほど、ゴルフを楽しんでいるなと感じられる方が多いですね。スコアをまとめるには自分のミスとうまく付き合うべきだという意見もありますが、自分の悪いところを把握し、改善することがゴルフの上達で、そのあかつきには今までにない自分が待っているという夢があります。いい結果やいいスコアだけにこだわると、必ず行き詰まってしまうものです。あくなき探究心と向上心を持つゴルファーを応援するのが、我々指導者の使命だと感じています。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
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