テークバックは、低く長くなんて思っていませんか?
デスムーブBは手の軌道とヘッド軌道がクロスする
デスムーブBになっているかを確認するには、スイング軌道をチェックしましょう。M-Tracerは、360度どの方からでもスイング軌道が確認でき、グリップとヘッドの位置がそれぞれ確認できるので便利です。見る角度は飛球線後方から。チェックするポジションはテークバック9時近辺。ここでグリップとヘッドが描く軌跡の位置関係は、飛球線後方から見てふたつの軌跡が重なっているか若干ヘッドの軌跡が右側にあるのが正しい位置です。しかしデスムーブBの方はヘッドの軌跡が大きく左に位置し、グリップの軌跡とクロスします。飛球線後方から見て、アドレスからトップまで正しいスイング軌道は手の軌道とヘッドの軌道が重なることはあってもクロスすることはないのですが、デスムーブBの動きはクロスしてしまうのです。
クロスの原因は左手が浮いてしまうこと
テークバックで9時の位置つまりハーフウェイバックで手とヘッドがクロスするのは、クラブがアドレス時のシャフト角度より倒れてしまっている証拠です。ではこのクロスの主な理由は何でしょう?それは左手の浮きです。この動きは、左手が身体から離れてしまい、手の通るべきスイングプレーンから前方高めに外れてしまうことで起きます。正しい動きではハーフウェイバックまでグリップエンドは身体側を指しますが、左手が浮くと、始動から早い段階でグリップエンドは身体を指さなくなりクラブが倒れやすくなる。左手が浮いてしまうことがクラブを倒してインサイドにプレーンを外す原因、デスムーブBの元凶のひとつなのです。
手の浮く原因は間違ったイメージがもたらす
デスムーブA、Bどちらにも当てはまることですが間違った動きは、一般的に使われるレッスン用語を誤って理解してしまうことで起こりがちです。例えば「テークバックは低く長く」。アドレスからの始動で手首や腕だけで始動してしまう方を矯正する時に多く使われます。しかしこの意味を誤解するとヘッドを必要以上に低く動かそうとし、クラブがインサイドに入りすぎてしまったりするのです。これを手首だけでやるとデスムーブA、腕の動きだけで行うとデスムーブBになってしまいがち。正しい始動は、手先だけでなく身体全体で、特に背筋を意識してテークバックしてください。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
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