パターのバックフェースでボールを拾えますか?
デスムーブはひとつでもやっかいなのに合わさるともっと大変
ここまで永井プロにアドレスからトップまでにフェースが開きすぎてしまうスイングエラー“デスムーブ”を解説して頂いた。シャフトが過剰な右回転をし、フェースが開くデスムーブA、正しいスイングプレーンからクラブインサイドに大きく外れてしまうデスムーブB。どちらもトップまでに起こる動きで、この動きになってしまうと正しいインパクトを迎えるのは非常に難しくなる。ところがこれらのデスムーブには、両方の動きを伴ってしまうさらに恐ろしい“デスムーブ複合型”が存在するようなのだ。
永井プロ:この複合型は、初心者の方や女性に多く見られるのですが、意外にもゴルフ歴の長いベテランゴルファーの方にも症状を持つ方がいます。詳しく説明していきましょう。
フェースが開くのがデスムーブA。スイングプレーンからインにクラブが外れるのがデスムーブB
まず少しおさらいしましょう。デスムーブとはゴルフスイングを“殺してしまう”大きなミスにつながる動きの事。今回はその中でも悪質なフェースを開きすぎてしまうデスムーブが全体のテーマです。トップまでにシャフトが過剰に右回転し、フェースが開きすぎてしまう症状がデスムーブA。同じくトップまでに正しいスイングプレーンに対してインサイドにクラブが外れてしまう症状がデスムーブBです。どちらもターゲットに対してボールの打ち出しが右に出る要素なので、フェースで巻き込むか身体の動きで引っ張り込むかしないと真っ直ぐ飛びません。ミスにミスをかけあわせて、とりあえずターゲット方向にボールを飛ばしている…。残念ながら、これが多くのアマチュアゴルファーの現状で、これでは思い描く様な上達やキレイなスイングにはたどり着けません。
デスムーブを取り戻そうとする動きがさらに曲りや飛距離低下を助長してしまう
今回、フェースが開いてしまうデスムーブの症状をいくつかに分けて説明していますが、デスムーブの原因はすべて自分のミスというわけではなく、前に説明したとおりゴルフクラブの「スイング中つねにフェースが開きたがる」という特性も関係しています。いずれにせよ、インパクトまでに開いたフェースを戻そうとするため余計な動きが非常に多くなります。そのため飛ばない、曲がる、芯に当たらないなどとなってしまうのです。今回の企画で自分がデスムーブに当てはまるかどうかをチェックして頂き、少しでも疑いのある人はM-Tracerでの計測をお勧めします。ゴルフでミスの原因が特定できれば、上達スピードはグッと早くなりますから。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
あなたにおすすめ
レッスン
女子プロレスキュー | シチュエーション別に女子プロゴルファーがわかりやすく解説 |
---|---|
振るBODYメソッド | ゴルフスイングに適したストレッチ法をスポーツトレーナーが解説 |
U-25世代LESSON | ツアーで活躍する若手プロゴルファーの旬なレッスン |
lesson-topics | 新着レッスントピックス |
スイング辞典by内藤雄士 | 一見難しそうなレッスン用語を掘り下げて解説 |
カン違いだらけのゴルフルール | ゴルフルールをQ&Aで解説 |