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植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.1 スタート前の上半身ストレッチ

ストレッチはケガを防ぐ意味でも重要!

ゴルフのスイングは見た目以上に体に負担がかかるものです。スタート前のストレッチには思い通りのスイングをする意味と、ケガを防止するという意味があります。プロは試合会場には1時間30分から2時間前に到着して、ストレッチに1時間ほどかけて入念に体をほぐします。アマチュアの方にそこまでは求めませんが、ギリギリに到着してそのままスタートというのは避けて下さい。

撮影協力:サウジャナ ゴルフ&カントリークラブ(マレーシア)

ナチュラルなコッキングが可能に

ゴルフのスイングは上半身も下半身も両方使います。まずは上半身のストレッチから説明しましょう。手首が柔らかくないとトップでしっかりとコッキングできませんし、フォローでリリースができなかったりします。方法はオーソドックスに回したり、伸ばしたりするだけで十分です。どんなに時間がなくても手首のストレッチくらいは必ず行ってからスタートしましょう。

肩まわりの柔軟性がきれいなスイングに繋がる

肩まわりもしっかりストレッチして柔らかい状態を作っておきましょう。肩が固まっているとトップが浅くなったり、フィニッシュまで振り切れなかったりして、スムーズにスイングできなくなります。スタートホールは、なんとかフィニッシュまで振り切ることができれば大きなミスにはならないはず。手先でボールに当てる動きを防ぐ意味でも、肩まわりの柔軟性は大切です。

肩を回すことで可動域が広がる

肩のストレッチで効果的なのがクラブを持って、大きく前後に回すことです。クラブを回すときにヒジから回しても意味がありません。肩の付け根から腕をできるだけ曲げないように大きく回す。こうすることで背中側の肩甲骨が柔らかくなり、スイングの可動域が広がります。ゆっくり深呼吸をしながら、大きく動かすのがポイント。左右の肩を入念にストレッチしておきましょう。

きれいなアドレスは背中から生まれる

最後に背中の柔軟性を高めておきましょう。意外とケガをしやすい部分で、背中が固まっているとスイング自体も小さくなってしまいます。また、きれいなアドレスを作るのも背中の柔軟性が大きく影響していて、自然体で構えるためには非常に重要な部分になります。柔軟性を高めるということは、いわゆるリラックスした状態を作るということ。それができて初めてグッドショットの確率を高めることができるのです。

【動画】Lesson.1 スタート前の上半身ストレッチ

しっかりストレッチすることが、思い通りのスイングを生む第一歩です!

植村啓太
1977年5月27日生まれ。21歳からティーチング活動を始め、その後ツアープロコーチとして幾人ものプロを担当。自身の主宰する「K’s Island Golf Academy」を中心に、多岐に渡り活躍中。ゴルフ誌をはじめ、幅広いメディアにも出演。

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